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 ひらきき
[鹿児島旅行] 鹿児島県指宿市開聞十町

式内社 薩摩國穎娃郡 枚聞神社
旧國幣小社
薩摩國一宮

御祭神
大日孁貴命
配祀 五男三女神
(天之忍穂耳命,天之穂日命,天津彦根命,活津彦根命,熊野樟日命)
(多紀理毘売命,狭依毘売命,多岐都比売命)

鹿児島県指宿市にある。
開聞岳(922m)の北麓にあり、開聞岳遥拝する。

開聞岳を背景にしているようで、境内入口は北向き。
鳥居をくぐると、朱色の垣に囲まれた境内。

参道を進むと、朱の両部鳥居があり、鳥居の奥が社殿のある境内。
社域はそれほど広くは無いが、非常にきれいな神社だ。

社殿は、中央に拝殿があり、拝殿の後方に幣殿、
垣の中に権現造の本殿。
拝殿の左右には、羽を広げたように長庁があり、授与所になっている。

創祀年代は不詳。
一説には聖武天皇の御代の創祀。

貞観二年には従四位を授けられた古社で
式内社・枚聞神社に比定されている神社。

延喜式では枚聞神社と記されているが、
多くの古史料では開門神となっている。
また、「綿積神社」「和多都美神社」と称する史料もあるらしい。

伝承によると、当地は山幸彦が訪れた龍宮。
海神豊玉彦の宮地であるといい、
よって「和多都美」と称されたようだ。

また、他の伝承によると、
景行天皇の御代、池田湖が陥没し、開聞岳が出現した。
僧・智通が開聞岳山腹の岩窟で虚空蔵求聞持法を修して
開門神の出現を念じた時、塩土翁が現れた。
閼伽水を汲んで給仕したところ、鹿が飲んで開門神を生んだ。
さらに口から神女を吐き出して、北天へ飛び去り北斗尊星となった。
神女は、十三歳で召されて天智天皇の妃となった。

当社は、当初開聞岳の南麓にあったようだが
貞観年間の噴火によって、北麓へ遷座されたという。

現在の主祭神は大日孁貴命だが、
上記のような海神とするものや猿田彦神とするもの、
天智天皇后とするなどの異説もある。

開聞岳山頂には、奥宮と考えられる末社・御嶽神社が鎮座している。

枚聞神社(おかいもんさま)旧国幣小社
 揖宿郡開聞町十 指宿線 開聞駅〇、五粁
祭神 大日孁貴命(配祀)五男三女神
例祭 一〇月一五日 本殿 権現造 朱塗 一六坪
境内 五四五五坪 攝末杜 四社
宝物 松梅蒔絵櫛笥(重文)、外約百点(宝物殿陳列)
氏子 三五〇〇戸 崇敬者 二〇万人
神事と芸能 神幸祭(一〇月一六日)六月燈祭(旧七月十八日)、古伝神舞奉奏(例祭前夜祭)
由緒治革 遠く神代の創祀という。延喜の制小社に列せられ、正治二年島津忠久公の社殿再建以来、歴代藩主の修理、改造、再建等十余度の多きに及び、現在の社殿の如きも慶長一五年兵庫入道維新公の再興に係るものである。又二二八〇町の神領を有し頗る勢威を振っていたが元亀二年領主頴娃家の内乱の為社殿その他は焼亡した。以後漸く神領の散亡するもの多く社運一時衰えたが、天正二〇年島津家より田畠二十四町歩を寄せられ漸次旧に復した。又琉球人の崇敬も篤く現に神徳讃仰の誠意を文学に表した数枚の額面が琉球王の名によって献納されている。明治四年五月国幣小社に列せられた。(神社本庁別表神社)

−『神社名鑑』−

渡海明神 頴娃郡(揖宿郡開聞町十町)にある〔牧聞(枚聞)神社と号する〕。
 祭神一座 猿田彦命(大日尊とも)(天武朝、智通開基と伝える)
 清和天皇の貞観十六年(八七四)七月二日、薩摩国従四位上開聞神の山頂(開聞岳)が自ら焼け起こり、煙灰・土砂が雨の如く降り下り、震動は百里にまで聞えた。人びとは甚だ恐怖して占ったところ、封戸が穢れたため神が祟りをなした、とあった。天皇は勅して封二千戸を賜った。

−『和漢三才図会』−





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