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鷲子山上神社
とりのこさんじょうじんじゃ
栃木県那須郡那珂川町矢又1948  Zenrin Data Com Maps display !!


水戸葵


五本骨扇

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旧郷社

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御祭神
天日鷲命
配祀 大己貴命 少名彦命

栃木県の那珂川町にある。
那珂川町役場の南東8Kmほどの鷲子山(463m)山頂に鎮座。
栃木県と茨城県の県境にあり、
293号線の栃木県側と茨城県側に山頂へ続く参道がある。

僕は茨城県側の入口から当社を目指したが
293号線脇に大鳥居が立っており、当社への案内板がある。
そこから車で3Kmほど登ると山頂境内。
駐車場に車を停めて参拝を開始した。

駐車場から社殿へ向かう道の左手に赤い鳥居があるが
これは、最初の鎮座地に祀られている鷲子山本宮の鳥居。
鳥居の前を直進すると、左手に社務所があり、正面に境内鳥居。
鳥居の前には県境を示す案内板があり、
鳥居に向かって左手が栃木県、右手が茨城県。

鳥居をくぐり参道を進むと、左手に手水舎があり
亀型の敷石を並べた福亀石畳の参道を進むと
安養閣とも呼ばれる随神門。
随神門をくぐり参道階段を上ると鐘楼があり、
鐘楼の奥の左手に、当社社殿がある。
拝殿は入母屋造で、本殿は三間社流造。
精緻な彫刻が施された美しい本殿で、
随神門と本殿は県の有形文化財に指定されている。

社務所や社殿は県境の左手・栃木県側にあるので
当社は栃木県の神社なのだろう。

「鷲子山」は「とりのこさん」と読み、通称も、とりのこさん。
フクロウが、当社祭神の神使らしい。
以前は、ニワトリを神使としており、
境内にニワトリが多く飼われていたらしく、
本来、鳥の種類は問わないようだ。
ただ、現在はフクロウで統一され、
本宮前には巨大なフクロウの像があり、手水舎にもフクロウの像。
参道や境内、授与所のアチコチはフクロウ尽くしの状態。
社務所から社殿までの階段は96段あり、
往復すると2×96段で、不苦労となり幸せになるという。
僕は、登りは階段を使ったが、戻りは別の道を歩いてしまった。

社殿から東へ下った場所に石地蔵が幾つか並んでいる。
平成二年の工事の時に、地中から出てきたものらしい。

平城天皇大同二年(807)正月の創祀。
宝珠上人により、忌部組阿波国の天日鷲命が祀られた。

相殿に大己貴命少名彦命の二柱を合わせ祀り
『明治神社誌料』によると、三枝祇の大神とも称されたらしい。
これは「三代実録」に記載されている三枝祇神のことだろうか。

後に源頼朝や徳川家からも崇敬され、寄進を受けたという。

本殿は、朝日嶽(現在の鷲子山本宮の場所)に祀られていたが
火災によって、天文二十一年(1552) 現在の場所に遷座し、
天明八年(1788)に建て替えられたらしい。

水戸領に属したため徳川光圀公が巡回の途次
当社の風光をめでて、鷲子山十景ならびに山中七奇を撰したという。

鷲子山十景とは、海天旭日、冨士晴雪、晃山霽色、烏山城塁、
鹿浦睡望、村家炊煙、野寺晩鐘、雨提暁晴、杉林初月、珂川帆景。

海から朝日が上る風景や、晴れた日に見える富士山が美しいということだろう。

また、山中七寄とは、一種の七不思議のことだと思う。
社内神酒とは、例大祭前に一夜で醸す酒。
井中石亀とは、亀井戸の底石が亀に似てる。
禁不浄とは、神井の水を月経の女性や外国人が汲むと濁る。
神鳴雌雄とは、山中には雌雄の鳥が二羽しかいない。
三穂葦とは、三柱大神の幣帛に捧げられる矢又の葦が、一株から三本生える。
三房柿とは、三柱大神に捧げられる健武の柿が、一幅から三個の実がなる。
阿良左巨とは、神田の籾を十月の祭の時に境内に撒くと夜明るくなる。

明治六年七月郷社に列した。

本宮の社殿の幕に、扇紋が付けられていたので
当社の神紋は五本骨扇紋だと思っていたが、
『平成祭データ』の記載によると、
本来は、源家の流佐竹氏の五本骨扇紋が社紋(神紋)だが、
領主の命により水戸葵を使用するようになったらしい。

本宮前には、柱の上に金色の日本一の大フクロウの像。
本宮脇には、境内社の米丸山神社、天満宮が祀られている。

本社本殿の後方の奥には奥山稲荷社。
奥山稲荷社への参道脇には疱瘡神社、竈神社、田野神社。

奥山稲荷社は、元は現在の本殿の位置にあったが、
本社が本宮の位置から遷座した時に、後方へ遷ったという。

本殿の周囲には、開運甲子大黒、羽黒神社、三本杉神社。
羽黒神社も、本殿の位置にあったが、
本殿が遷座した時に、本殿後方に北向きに祀られたらしい。


茨城県側の293線脇にある大鳥居

山頂境内、左の鳥居は本宮、奥に境内

栃木茨城県境にある鳥居

亀型の敷石の福亀石畳

随神門(安養閣)

参道階段

鐘楼

拝殿

本殿

社殿全景と六地蔵

本宮の大フクロウ

本宮

本宮脇の米丸山神社、天満宮

本殿後方に奥山稲荷

奥山稲荷と
疱瘡神社、竈神社、田野神社


開運甲子大黒

羽黒神社

三本杉神社

日本の自然百選 鷲子山
 鷲子山は八溝山系の中程にあり標高約四七〇米、栃木茨城の県境 にあります。北方系と南方系の植物分布の接点をなし多種多様な樹 木山野草があり、また多くの鳥獣の住みかともなっています。
特に人手を加えたことのない原生林もあり、四季の変化眺望のよさ も加わって日本の自然百選の山に選定されました。
 山頂には鷲子山上神社があり大同二年(八〇七)の創建で 天日鷲命大己貴命少名彦命をお祀りしています。記録では将軍 源頼朝が社殿修理料を献納、地方豪族も深く尊信し徳川幕府は朱印 地(社領)二十石、除地(免税地)百石を寄進しています。
 御本殿はもと本宮の地にありましたが天文二十一年(一五五二) 現在の峰に移り天明八年(一七八八)大改築がなされました。 このほか楼門安養閣・鐘楼・奥山稲荷・本宮等があり、老杉古木に かこまれ、古来より霊峰と呼ばれ、またかつての修験道の霊場でも ありました。建築は豪壮と繊細の中世と近世の様式が混存し各所に 神仏混淆の跡を残しています。
 祭礼は春四月十七日が例祭、秋十一月第三土曜・日曜に夜祭・新 嘗祭が斎行されます。特に第三土曜日の夜祭は創建以来の古儀秘伝 を存しています。
 山頂よりは眼下に北関東の平地、日光那須の連峰、晴れた日には 遠く富士が見え、昔、黄門水戸光圀公は当社参拝のおり鷲子山十景 七竒を選ばれました。碑は楼門前にあります。
 ここを訪れる皆様方にわが町の名所をご紹介しましたが、この 山は永遠なものとするために、当山の防災と動植物の保護について 格段のご協力をお願いします。

−境内案内板−



鷲子山上神社 由緒沿革
当社は忌部祖阿波国天日鷲命を奉祀し、人皇五十一代平城天皇の御宇大同二年正月の創建で、宝珠上人の勧請。相殿に大己貴命少彦名命を配し三枝の大神と称する。当初は朝日嶽に奉祀されたが火災によって現地に移した。旧地に本宮を建てる。源頼朝が当社を崇敬して、建久八年、社殿を造営し銭一五貫文を奉る。元久三年三月、源実朝が先規により永銭を献じる。慶安元年十月二十四日、三代将軍家光より高二十石除地百石を附せられる。その後、代々の将軍がこれに倣う。他に社領六七十余町歩を有した。前記の火災により旧記、宝物等が烏有に帰したため往古は詳らかではないが、現存する棟札は天文二十一年十二月三日を始めとして数枚に及ぶ。現存の社殿は天明八年に修覆を加えたもので、その由来及び施行を明らかにしている。随神門は文化十二年三月の再建で安養閣と称する。何れも精巧美麗を以て知られる。近世水戸領に属したため徳川光圀御巡回の途屡々当社に泊し、特にその風光をめでて鷲子山十景並びに山中七奇を撰した。後、斉昭がその志を継ぎ侍臣青山延寿に命じて碑文を草させ、薄井宗七にこれを樹てさせた。今境内にある。
鷲子山十景(海天旭日 冨士晴雪 晃山霽色 烏山城塁 鹿浦睡望 村家炊煙 野寺晩鐘 雨提暁晴 杉林初月 珂川帆景)
山中七寄(社内神酒 井中石亀 禁不浄 神鳴雌雄 三穂葦 三房柿 阿良左巨)
社紋は源家の流佐竹氏の五本骨扇を本来としたが、領主の命により水戸葵を社頭及び社家に使用させられた。奉祀は修験道聖護院系統に属し、下野国一五ヶ村の修験総社である。祀職を伍智院と称し佐竹の一族長倉家が代々これにあたる。明治四年一切の社領を上知し、明治八年郷社に列せらる。昭和に至り社領の一部を旧に復し境内約七万坪、部分林二○町歩、老杉数千がある。古来の祭儀を継承し、遠近の崇敬が絶えることはないが、近来はその景観と夏期の清涼とにより青少年の合宿訓練、各種研修会等多く、宗教法人としての使命の達成に努力している。

−『平成祭データ』−



【 鷲子山上神社 (那珂川町) 】

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