神明造は、
平入り直線式である。
神明造の純粋・厳格なものは伊勢神宮の
内宮・
外宮であり、
一般の神明造と区別して「唯一神明造」と呼ぶ。他社では、神宮と同一のものは造れない。
一般に神明造は、
・正面が三間(柱が四本よって、間が三つ)、
・側面が二間、
・平入り切妻直線構造で、
・柱は礎石を地上に見せず掘立とし、
・両側面に棟木を支える棟持柱(二柱)があり、
・破風(屋根の流れに沿う端の板)がのびて千木となる。
屋根勾配は、45度か、それより緩やかで、反りがない。また、勝男木(鰹木)を持ち、素木である。
神明造は、やはり三重県に多いが、現存最古のものは長野県・仁科神明宮である。