[HOME] > [神社記憶] > [関西地方] > |
|
湊口神社
みなくちじんじゃ
兵庫県南あわじ市湊里字大神ヶ内1287
|
|||
式内社 淡路國三原郡 湊口神社 |
淡路島の西端、南あわじ市(旧西淡町)にある。
西三原I.C.の北西3Kmほどの湊里に鎮座。
西淡町の中心から少し南に上った場所。
湊は、淡路最大の三原川の河口に位置し、
淡路国府の外港であった場所。
道に面して鳥居が立ち、神門の奥が境内。
正面に寄棟造の拝殿、後方に二棟が連なったような本殿がある。
創祀年代は不詳。
社名の湊口は、『平成祭データ』では「みなくち」、
『式内社調査報告』では「みなとくち」と読まれているとある。
もとは、境内社・沖の荒神の祠がある、
現在地よりも港寄りの場所に鎮座していたが、
中世になって、200mほど南の大明神と呼ばれる地に遷座。
明治になって、さらに南の八幡宮境内に移転し、
郷社・湊口神社と村社・八幡神社が並存する形となった。
よって、現在拝殿の額には両社の名が並んで記されている。
湊口神社の祭神は、速秋津日子命と速秋津比賣命。
社名の通り、河口の神、湊の神である。
が、天慶二年(939)、藤原純友の叛乱の際に、
当地あたりから上陸し、淡路国府を襲撃したらしい。
拝殿の幕には二つの紋が染められていた。
向って左が八幡神社の紋、橘紋。
右が湊口神社の紋、桐紋。
社殿の周囲には、いくつかの境内社が並んでいる。
仲哀天皇社、天照皇大神社、稲荷大明神社、
仁徳天皇社、玉依姫命社。
境内入口 | 社殿 |
本殿 |
拝殿扁額 | 仲哀天皇社 | 天照皇大神社 |
稲荷大明神社 | 仁徳天皇社 | 玉依姫命社 |
元の鎮座地と思われる、沖の荒神の祠(加萬土神)は、
湊小学校の北西裏の丘の上にある。
兵庫県南あわじ市湊浦字荒神の本683
『平成祭データ』には、境外社・沖荒神社(おみこうじんじゃ)とある。
「おみこうじん」と読むのだろうか。
適当な場所に車を停めて、周囲を歩き回って探したが、
全然、祠の気配がなかった。
畑の畦道で草刈をしていたおじさんに聞くと、
小学校の裏の坂道を少し南に登ったところに、
畦道のように雑草に覆われた小道があるという。
建物の横にある小道で、かなり気づきにくい道だ。
道を上り、グルッと回り込むと、木陰の奥に、祠があった。
社名などは記されていない。
沖の荒神 |