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和理比賣神社
わりひめじんじゃ
広島県世羅郡世羅町本郷鳥居木292
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式内社 備後國世羅郡 和理比賣神社 |
広島県世羅町にある。
世羅町役場の北西1Kmほどの本郷に鎮座。
432号線から北へ向う道へ入り、
しばらく走ると参道の鳥居が立っている。
鳥居をくぐり、緩やかに登る参道を進むと、
突き当たりの森が境内。
道は、鳥居によって左右に分かれている。
道が狭いので、右手の道を進み、
集会所のような建物の脇に車を止めて参拝開始。
参拝は、暮れのおしせまった頃。
年末の寒波による雪が残った境内では、
迎春準備のためか、近所の方々が
邪魔な木を切って、清掃などが行われていた。
作業の邪魔にならないように、軽く会釈をしながら、
参道階段を登ると境内。
境内には、作業用の軽トラックなどが止められていたので、
それらが写らないように注意しながらの撮影。
澄み切った冬の青空の下、拝殿後方の本殿のフォルムが美しい。
鳥除けのためだろうか、緑のネットが掛けられているのが
少し淋しいとも思ったが。
創祀年代は不詳。
式内社・和理比賣神社の論社の一つである古社。
もとは、世羅郡内の総産神であり、
社費等は、五十ケ村全体から納められていたという。
祭神・櫛名毘賣神に関しては、
伊邪那美命であるとも、奇稲田姫命であるとも考えられているが、
詳細は不明。
社名から考えると、和理比売命が正しいのではないかとも思う。
一説に、元の鎮座地は、
現在地の西2Kmにある寺町の八幡神社の場所にあったという。
八幡神社西隣には、古代豪族の墳墓があり、
近くにも古墳があることから、古代祭祀場として
当社との関係が想像される。
また、当社の南東2Kmの小世良の八幡神社周辺にも古墳が多く、
寺町八幡神社を別宮といい、小世良八幡神社を本宮ということから、
なんらかの政治的理由によって、その中間的位置(現在地)に、
移転・設立されたものという考えもある。
境内右手にある境内社は、合併社というらしい。
八幡神社・大山神社・艮神社・荒神社を合祀したものだが、
『広島県神社誌』には、大仙社と書かれている。
社殿の屋根には、三つ巴の金の紋が付けられていた。
参道の鳥居 | 社域 |
鳥居 | 境内 |
境内 |
拝殿 | 本殿 |