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鴨神社
かもじんじゃ
岡山県加賀郡吉備中央町上加茂471  Zenrin Data Com Maps display !!


十六菊


二重葵

式内社 備前國津高郡 鴨神社
旧郷社

御祭神
別雷命

岡山県の吉備中央町にある。
岡山駅から北西に20〜30Kmほどの上加茂に鎮座。
加茂川に沿った429号線に面して、
東向き(やや南東か)に参道入口がある。

参道入口に鳥居はなく、二本の石柱が立っており、
石柱の上部に縄が張られている。
これは、注連柱と呼べばよいのだろうか。
石柱の右手に「式内郷社 鴨神社」と刻まれた社号標。

松木立の参道をまっすぐ進むと境内。
境内入口には、石の鳥居。
数段の階段を登ると隨神門がある。
隨神門の奥、境内の中央に社殿があり
後方の高い場所に本殿がある。
周囲の森の木々が湾曲して
本殿を取り囲んでいるような感じ。
拝殿の左右に階段が設けられ、
本殿まで続いている。

参拝は、年末大晦日の午後。
参道や隨神門には、「初詣」の幟が立てられ、
拝殿前には松飾り。

創祀年代は不詳。

社伝によると、弘仁年中、
人皇第五十二代嵯峨天皇の御宇、
山城国賀茂大明神を勧請とし、
別鴨命を祀る。

『日本書紀』応神紀に
「以波區藝縣封御友別弟鴨別。是笠臣之祖也」とあり、
『吉備温故秘録』には、
上古、津高郡は鴨縣といい、
笠臣(笠国造)が、その始祖である鴨別命を祀ったものとある。

式内社・鴨神社に比定されている神社であり、
『備前国神名帳』に「津高郡 従四位下 鴨明神」とある古社。

往古は、現在地の南500mの
矢阪の山上に鎮座していたといい、
山上には大明神屋敷と呼ばれる平地があるらしい。
また、山麓には假屋という家があり
現在地へ遷座の際に、假屋を建てた跡だとも。

本殿へ続く左手の階段の上に境内社があるが詳細は不明。
『式内社調査報告』によると荒神社・御崎神社のようだ。

境内の右手にある金刀比羅宮は、もと稲荷神社で
明治末年に金刀比羅宮と以下の神社が合祀されているらしい。
木山神社、地神社、川上神社、素盞嗚神社、番神社、
今宮、系普神社、御玉神社、幸神社、祇園神社、山神社、
賀茂神社、水神社、武甕槌神社、大山社、愛宕神社、厄神社、
森神社、龍神社、護王神社、神納社。

本殿には、菊の紋が染められた幕が掛けられていた。
また、本殿の屋根には、二葉葵らしき形の紋も付けられていた。


参道入口

鳥居

隨神門

境内

拝殿

本殿

社殿

本殿左手の境内社

境内右手の境内社


【 鴨神社 (吉備中央町)(印刷用ページ) 】

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