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小山田神社
おやまだじんじゃ
大分県宇佐市北宇佐2389−1
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この場所は、非常にわかり難かった。
住所が『全国神社名鑑』には「北宇佐」とあるが、
「小向野」の間違いではないだろうか。
北宇佐を歩き回ったがわからず、ガソリンスタンドで聞いた。
10号線にある、宇佐神宮西参道の入口近くに、
安心院方面へ南下する県道661号線がある。
その道を1.5Kmほど進むと、「小向野ゴルフセンター」へ向う道。
その狭い道を左折し、さらに「九州ビネガー」という会社の前を通過すると、
少し広い道に出る。そこに神社への案内があり、
右折して20m程の所に入口がある。
その入口は、境内の裏口にあたり、本来の参道は、
661号線をもう少し進んで畑の中の道を歩くと、
上の写真の鳥居があり、長い階段が境内に続いている。
裏入口の広い道は、延長工事が行われており、
そのまま延ばせば、宇佐神宮西参道へ出る方向。
将来は、西参道からの参拝ルートが完成するのかもしれない。
境内には雑草が茂っているが、不快な雑草ではない。
表の参道も、雨のため新緑が青々としており、気持ちが良い。
宇佐神宮に関する、辛嶋氏伝承では、八幡神は、欽明天皇の御代、
宇佐郡辛国宇豆高島(稲積山?)に天降り、大和国の膽吹嶺に移り、
紀伊名草海島、吉備神島と渡って、宇佐郡馬城嶺に現われ、
乙咩社、
泉社、
瀬社、
鷹居社、
当社小山田社、現社地へと移ったとする。
表参道にある鳥居の扁額には「貴布祢」と刻まれていた。
配祀の神々のための鳥居だと思うが、
ひょっとすると、貴船神社が合祀され、鳥居が移築されたのかもしれない。
緑に覆われた境内中央には、拝殿。
その後方に、木造の三棟の社殿と、石造の小祠が二棟ある。
「小向野ゴルフセンター」の裏山が社地なので、
ゴルフ球を打つ音が、時折聞こえる。
表参道 | 境内入口 | 鳥居扁額に「貴布祢」 |
鳥居 | 拝殿 |
裏参道から境内 | 境内 |
社殿 |
元正天皇の霊亀二年、御託宣あり、「鷹居瀬社の位置は路頭で往還の人が無礼であるから小山田の林に移りたい」と。よって大神朝臣諸男辛島勝波豆米等が小山田の林に神殿を造営して八幡大神を奉斎した。養老四年、大隅日向の隼人を御征伐の時は、この社より発進還幸された。明治六年、小向野村中の貴船神社を合祀した。宇佐神宮行幸八ケ社の一であり、明治十一年二月、宇佐神宮摂社に列せられた。
−『平成祭データ』− |
【 小山田神社(印刷用ページ) 】