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飛澤神社
とびさわじんじゃ
山形県酒田市麓字麓山88
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山形県酒田市にある。
羽後本線・南鳥海駅の東5Kmほどの麓に鎮座。
八森自然公園付近、荒瀬川の北岸にあり、
344号線から少し北へ入った場所に境内入口の鳥居が立っている。
鳥居の近くに、「郷社 飛澤神社」の社号標。
参道を進み階段を登ると、緑の広がる美しい境内がある。
参道が緩く左手にカーブしており、正面に赤い鳥居。
背の高い木立の参道を真っ直ぐに進むと、正面に立派な社殿。
拝殿の後方、一段高い場所に、流造の本殿がある。
とにかく奥行きの広い境内だ。
344号線から見ただけでは、とても想像できない深遠さ。
まだまだこんな神社が全国には沢山あると思うと、
楽しくなってくる。そんな神社。
社伝によると、清和天皇貞観十三年鳥海山大噴火に際し、
その御神霊を鎮め奉るために勧請されたという。
当地は、来次出雲守氏房が居住していた遺跡であり、
観音寺城主来次氏の崇敬の篤い神社であった。
また、昔は小物忌神社と称していたといい、
式内社・小物忌神社の論社の一つである古社である。
社殿の屋根には、三つ巴の紋が多く付けられている。
境内に、旧社殿の屋根瓦が飾られており、
そこにも三つ巴紋が、大きく付けられているので
たぶん、三つ巴が神紋だろう。
参道階段を登った場所、参道の左手に古四王神社。
カーブする参道の右手に、
境内社としては大きな八坂神社がある。
さらに参道を進むと、手水舎の近くに、もう一つの境内社。
社名は確認できなかったが、狛犬が狐なので稲荷かと思う。
境内入口 | 参道上から | 参道の古四王社 |
境内参道の鳥居 |
境内 |
社殿 | 社殿 |
本殿 | 社殿 |
稲荷社か? | 八坂神社 |
飛澤神社由緒
当社は、平安時代前期、貞観十三年(八七一)四月
八日鳥海山大噴火に際し、その御神霊を鎮め奉る為に
『天降堂』を創建したのがはじまりと伝えられており
ます。降って中世に至り、観音寺城主来次氏代々の崇
敬厚く、慶長二年六月、現在地に奉遷し、神田を寄進
されました。御祭神は豊受姫命(伊勢外宮御祭神と同じ)稲倉魂命、月夜見命の三柱であります。古くは、観音寺城 の守護神として、今では、衣、食、住をはじめ産業全 般と地域の振興をお守り下さる神として郷村あげて崇 敬をよせられて居ります。 昭和三年創建壱千六十年を記念して、氏子をはじめ 多くの崇敬者の協賛金により、本殿屋根を銅板葺き替 えと、幣殿玉垣の新築工事を完成致しました。 平成三年に壱千壱百二十年記念事業として社殿修復、 参道整備の竣工をみるに至りました。 拝殿は、明治十二年建立、大正九年木羽葺屋根を瓦 に模様替えをして居ります。又御大典記念として手水 舎(昭和九年五月建立)銅板葺き替えと随神、左大臣、 右大臣の修復をいたしました。各事業も崇敬者各位の 御協力により計画通り完成、社殿、神域共に見違える ように整備されました。 毎年、元旦祭から除夜祭まで四季それぞれに祭典を 執行し、八幡町はじめ出羽富士の里全域に五穀豊穣、 無病息災、家運繁栄、更に国家隆昌、世界の共存共栄 を祈願致します。 五月一日の観音寺祭りは、氏子あげての盛大な神事 が斎行されております。
−境内案内板− |
【 飛沢神社 飛澤神社 (酒田市)(印刷用ページ) 】