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桃川神社
ももかわじんじゃ
新潟県村上市桃川字住吉949
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式内社 越後國磐船郡 桃川神社 |
新潟県村上市(旧神林村)にある。
羽後本線・岩船町駅の南東3Kmほどの桃川に鎮座。
290号線から少し北に入ったところなのだが、
正確に覚えていない。
とにかく地図を見ながら、ウロウロとしていたら到着してしまった。
そんな場所。
道路に面して流れている、川なのか用水路なのかわからない水の横。
というより、四角い境内の各辺に水が流れている。
こういう境内は初めてみたような気がする。
ということで、小さな石橋を渡ると境内。
石橋の左手には、「式内 桃川神社」の社号標。
長方形の境内の周囲を水が流れ、
内側に木々が茂っていて、
その中央に拝殿、後方に本殿。
道路からは、社殿の側面を見る形。
境内社らしきものもあるが、それらはすべて四角い境内の外。
つまり、水の流れの外に並んでいる。
創祀年代は不詳。
通称は、八幡様。あるいは桃川八幡。
江戸時代までは、桃川地区の東山という場所にあったが、
明治初年、現在地に遷されたらしい。
とすると、水に囲まれた境内は、明治のもの。
現在、祭神は誉田別尊一柱。
『式内社調査報告』には大和武積命も祭神となっているが、
大綿津見のことだろうか。
明治四十年に多伎神社・大山祇神社・神明社・住吉神社・稲荷神社を合祀。
よって当時の明細帳では、祭神は、誉田別尊・大山祇命・多岐里姫命・
天照大神・倉稲魂命・表筒男命・中筒男命・底筒男命であった。
現在地の字名が住吉だから、桃川神社が遷座する前は、
現社地には、合祀された住吉神社があったのかもしれない。
祭神の異説として、天機織姫命や神沢女命と記された書物もあるらしい。
一説によると、上杉景勝時代までは大社であったが、
景勝の会津移封後は、次第に衰微し、
村民が小祠を再建して、八幡を祀ったという。
本殿の屋根にも三つ巴の紋が付けられているし、
八幡系なので、神紋は三つ巴で合っていると思う。
四角い社域 | 境内 |
社殿 |
道路から社殿側面 | 境内 |
本殿 |