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雨祈神社
あめのりじんじゃ
兵庫県宍粟市山崎町千本屋89  Zenrin Data Com Maps display !!


五三の桐

式内社 播磨國宍粟郡 雨祈神社
旧郷社

御祭神
高龗神

兵庫県宍粟市にある。
中国自動車道・山崎I.C.の南500mほどの山崎町千本屋に鎮座。
境内は、揖保川の西にあり、境内入口は南側。
鳥居の脇には「式内雨祈神社」と刻まれた社号標が建っている。

南北に細長い境内で、境内入口の鳥居から参道がのび、
北側奥、土俵の向こうに社殿がある。

参拝は正月四日曇天で、少し小雨が降っていたので
寒々とした雰囲気だが、新緑の頃は美しい参道なのだろう
などと想像しながらの参拝。
境内には、まだ正月飾りが残っていた。

拝殿は入母屋造の堂々としたもの。
拝殿の後方に瑞垣があり、中門の奥に本殿が見える。
流造の本殿は、最近修築されたようで、
下部は真新しい木材の色。

創祀年代は不詳。

式内社・雨祈神社に比定されている古社だが
由緒の詳細も不明。

江戸時代には、貴船大明神と称していたが
明治九年、雨祈神社にもどしたという。

「雨祈」は、資料によっては「アマゴイ」とあるが
一般には「アメノリ」と読み、
祈雨、止雨、つまり雨を司る神として崇敬されている。
本殿内陣には、ハーサラバーサラという円石が安置され
雨乞い祈願に用いられるらしい。

また、マムシ除けの神としても信仰され
境内の砂を持ち帰り、マムシの出そうな場所に撒いておくという。

水(雨)の神であり、蛇を統べる神、
つまり龍神なのだろう。

享保二年(1717)本殿上棟が行われ、
大正十三年、拝殿・幣殿・絵馬殿を改築、
昭和三十年、拝殿を改築、
昭和四十八年、本殿・幣殿を改修した。

明治七年、郷社に列している。

本殿のある水垣の外、左手に境内社が二つ。
朱の鳥居が並んでおり、鳥居扁額には「正一位貴船稲荷大明神」とあるので
右手の一社は稲荷社だとわかる。
『兵庫県神社誌』には、境内社として八幡の名があり、
左手の一社は八幡だろうか。

境内の神馬像には桐紋が付けられていたので、
五三桐が当社の神紋だと思う。


社頭

境内

境内

拝殿

中門

境内社

本殿

郷社 雨祈神社
鎮座地城下村千本屋字宮段
祭 神高龗神火産靈神奥津比古命奥津比賣命武速須佐之男命
由 緒創立年月不詳なれども、 延喜式の制小社に列せら る江戸時代貴船社又は貴 船大明神と稱せられ享保 二年本殿上棟式を行ひ、 同五年之を再建す。明治 七年二月村社に列し同九 年貴船社を雨祈神社と改 稱し、同四十年大将軍神 社以下四社を合祀せり


−境内案内板−



【 雨祈神社 (宍粟市)(印刷用ページ) 】

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