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和多津美神社
わたつみじんじゃ
長崎県壱岐市郷ノ浦町渡良浦小崎
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郷ノ浦港から西へ4Kmほどにある渡良浦にある。
渡良浦の港の東隣、200mほど歩くと、
周囲を丘に囲まれた、小崎港という小さな港がある。
海岸沿いの道とは別に、民家にはさまれた狭い路地が一本あり、
その中央あたり、少し奥まった位置、丘の下にある。
鳥居の先の階段の上に社殿があるが、
社殿の周りに余裕がなく、敷地一杯に立てられていて、
周囲を歩く事ができず、本殿の様子は不明。
渡良浦には幾つかの港があり、それぞれに集落があり、
それぞれの集落には、それぞれの神社がある。
和多津美神社は、小崎港の神社。
ほんとうに小さな港なのだが、
この地は、江戸時代、天領であったらしい。
秀吉の朝鮮出兵に際し、長門の国の「錨(いかり)」製造者達を
従軍させ、帰国後、ここ小崎浦で、専漁権を与えたという。
小崎港の東の端の丘の上には、お墓が並んでいる。
その登り階段の上に、小さな石祠がある。地元の方にうかがうと、
海で亡くなった人たちの魂を祀っているという。
港の端の丘の上、港を見下ろす位置にあり、
人々の生活を見守っているようだ。
なぜか、カメラを向ける気にはならなかったので、
写真はない。
鳥居扁額、和多津美神の顔が載っている。 |
和多津美神社(龍神社) 無格社 〔所在地]郷ノ浦町渡良浦小崎 [祭神] 和多津美命、岡象女命、速秋津日命 〔由緒] 豊臣秀吉が朝鮮出兵の時に長戸の国か ら錨を作る人をつれてきて軍船の錨作りに従軍させた。 秀吉が勝利して帰国後、その労をたたえ小崎浦に住ま わせ壱岐島周辺の地崎、海面の鮑や魚類の専漁権を与え た。以後、海上守護神を浦内にまつり例祭日には捕って きた海の幸を神社に献上し、この浦を天領として明治時 代まで税を免じていた。 −『郷ノ浦町史』− |
【 和多津美神社 (壱岐)(印刷用ページ) 】