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三島神社
みしまじんじゃ
静岡県賀茂郡南伊豆町妻良828
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式内社 伊豆國賀茂郡 大津徃命神社 |
静岡県南伊豆町にある。
伊豆急行・下田駅から136号線を西へ19Kmほどの妻良に鎮座。
伊豆半島先端部の西側にある妻良港から少し南へ下った場所に
136号線に面して東向きの境内がある。
境内入口には明神鳥居が立ち、
鳥居扁額には「三島宮」。
鳥居上部の笠木は黒く、笠木の下の島木は朱色。
他の柱の部分は薄いピンク色で、柱根元の根巻は銅の緑という
ちょっと変わった色合いの鳥居が面白い。
鳥居をくぐり砂利の境内に入ると正面に
瓦葺の赤い拝殿。
拝殿の後方、一段高く本殿の覆屋があり
覆屋の中には赤い本殿が納められている。
境内左手には、北条水軍妻良の力石。
勇壮で力自慢の水軍だったようだ。
創祀年代は不詳。
慶長十三年再建され、明治六年九月村社に列した。
式内社・大津徃命神社に比定され、
『伊豆國神階帳』に「従四位上 おほつゆき姫の明神」とある神社。
祭神は、古来、大山祇命、あるいは事代主命とされていたが
現在は、大津徃命。
大津徃命は「オホツチヲノミコト」と読まれるが、
「オホツチユキノミコト」と読む説もあり、
『神祇志料』には、大津由伎姫明神とあり、
『静岡県神社誌』には、大津徃比咩命と記され
大津(港)を守護する姫神と考えられている。
一説には、三島大神の妃神・溝樴姫とあり
三島系の渡来神である女神であるとする。
別殿には八雲大神(須佐之男命)が祀られている。
また、当社を式内社・阿米都加多比咩神社とする説もある。
拝殿の屋根には巴紋が描かれていたが、
覆屋内部の本殿の扉には桐紋と菊紋の装飾があった。
どれが当社の神紋か、あるいはどれも違うのか確認できなかったので
とりあえず、全部掲載しておく。
社頭 |
力石 | 拝殿 |
境内 |
社殿 | 本殿覆屋 |
本殿覆屋 | 本殿 |
北条水軍妻良衆の力石
戦国時代、伊豆を平定した北条早雲
の傘下に入った妻良衆は、村田一之助
を頭領に仰ぎ、北条家中でも屈指の
水軍であった。重さ二八〇瓩 彼等は、北条氏治世一〇〇年の中で 伊豆衆と呼ばれ、その豪勇ぶりはつと に有名であった。 その勇士達が、平素身体鍛錬のため にかつぎ、差しあげたのがこの石で、 その名も力石と名づけられ今日まで伝 えられている。 特に、北条氏と豊臣氏との戦雲急な 頃、妻良衆の一人小関加兵衛は、伊豆 沖にて敵の斥候一人を捕らえ、北条氏 直から感状を贈られ、その武勇を賞 讃されたのであるが、この人などは、 この石をいとも軽々と差し上げたと伝 えられている。 −境内案内板− |