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鷲頭神社
わしづじんじゃ
静岡県沼津市大平1824
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式内社 伊豆國田方郡 大朝神社 |
静岡県沼津市にある。
沼津駅の南東5Kmほどの大平に鎮座。
狩野川の南側、大平集落にある小山(天満山)山頂に境内がある。
参拝は、年末十二月三十日の朝、日の出の頃。
参道を南に進むと、朝日を浴びた鳥居が見える。
鳥居をくぐり参道階段を上ると、平坦な境内。
公園のように整備されている。
境内奥に社殿。
拝殿は、通常の神社拝殿と雰囲気が違い
前面をトタンで覆っていて良くわからないが、
屋台のような舞殿のような、そんな感じ。
その拝殿の後方、石積みの上に木造本殿が鎮座。
屋根の形状は、流造というより
神明造の前方に庇を付けた形式。
山頂周囲は木々で囲まれているが
少し疎らになっており、
朝日が差し込んで、冬なのだが暖かく
気持ちの良い境内だった。
社伝によると
文明元年(1469)、伊予の金刀比羅神社からの勧請という。
はじめは、鷲頭山山頂に鎮座していたが
しばしば山焼き等により延焼。
明治になって、現在地(天満山)へ遷座。
その際、天満山に鎮座していた天神社や
周辺の神社を合祀した。
当社の南西にある古社地・鷲頭山頂(392m)には、
当社の奥宮が鎮座しているらしい。
登ろうかとも思ったが、沼津には神社が多いので
他の神社の参拝を選択した。
が、せっかくなので登っておけば良かったと
いまさらながら、後悔している。
ところで、
通常、金刀比羅神社といえば讃岐の金毘羅が有名だが
「伊予の金刀比羅神社」とは
現在のどの神社のことだろうか。
高龗神を祭神とする金刀比羅神社が見当らないのだが。
『平成祭データ』には当社の関係社が多く記載されている。
境内にあるのか境外にあるのかは分らないが
以下の通り。
御嶽神社、住吉神社、八幡神社、浅間神社、
湯屋権現・白山権現・山王権現、
白髭明神、縁結神社(諏訪大明神,結大明神,左口神,稲荷大明神)、
木曾大明神、八幡宮、子ノ神宮(甲子様)、金山大権現、
山ノ神社、天形星大牛頭天王、月夜木大明神、阿波嶋大明神、
牛頭天王・左口神・正一位稲荷大明神、山神社、
子安神社、牛頭天王、山神社、熊野神社、山神社、
稲荷社、中将宮、八幡社、山神社、八幡社、山神社、
山神社、金刀比羅神社、天神宮、山神社、水神様、
山神社、山神社、山神社、稲荷神社、久須八幡宮。
社域 |
鳥居 | 参道階段 |
境内 |
社殿 | 境内の岩 |
本殿 | 拝殿 |
鷲頭神社由来記
御祭神 高龗神は 竜身の水神であると伝えられる 古の時代から大平住民は稲作に生活の糧を求め 鷲頭山、大平山 の湧き水に頼りながら 狩野川の氾濫に悩まされてきた そこで 旱魃と水難を治め 五穀の豊穣を願い 霊験あらたかな 高龗神を 伊予国(金刀比羅神社)から勧請 清浄な地として鷲頭 山頂に祀った 旱魃と水難の防除の神徳尊く 遠く 清水港のあたりにも 豊漁 海上安全守護の信仰厚く 参拝や鷲頭神社の神札を拝受に訪ね来る 者がある 鷲頭山西 獅子浜側に百間下りという「茅場」があり 山焼き等 による社殿への延焼が度重なり 現在地に遷座され 今に至る 変遷
−社頭案内− |