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海潮神社
うしおじんじゃ
島根県雲南市大東町南村字大森424  Zenrin Data Com Maps display !!


二重亀甲に剣花菱


『式内社調査報告』より

式内社 出雲國大原郡 海潮神社
旧郷社

御祭神
宇能活比古命
相殿 誉田別命(八幡宮)

島根県雲南市にある。
JR出雲大東駅の東8Kmほど。
熊野大社の南西5Km。
三笠山の麓に鎮座している。
三笠山は尼子氏に仕えた武将・牛尾大蔵左衛門の居城址。
境内に山城へ登り口がある。

境内には幾つかの境内社や社日がある。
稲荷社・八幡宮・鶯社・恵比須社・高平社・荒神社・総荒神社。

創祀年代は不詳。
式内社・海潮神社に比定されている古社。

出雲国風土記には、「得鹽社」と記載されており、
郷名を冠した神社。
神亀三年に海潮と地名が改字されたと風土記にある。
中世以降は、字名である大森を用いて、
大森明神とも称されていた。

明治五年、社名を延喜式にある海潮神社と改めた。

祭神・宇能活比古命に関して。
風土記大原郷の条には、宇能治比古命と書かれ、
御祖須美禰命を恨んで、北方の出雲の海を押し上げ、
当地まで御祖を流したという。故に海潮(得鹽)。
また、楯縫郷の条には宇乃治比古命と登場する神で、
当地が地元ではなく、北方の海神・海霊とされている。

あいにく本殿は修築中だった。
拝殿の扉に張り紙があり、当日は社殿右にある歳徳神に遷されていた。


社頭

鳥居

神門

境内

社殿

境内社

修築中の本殿

張り紙

仮殿の歳徳神

八幡、恵比須、高平社

稲荷社

社日

 当社の創立年代は杳遠であるが、御祭 神宇能活比古命の御事は出雲風土記にも記載され ており、得塩社として延喜の式制の際には、国幣 小社に列せられている。
 降って出雲国式社考及び雲陽誌等には大森大明神 との称せられている。創立以来、社地移転或は統 廃合の事もなく現在に及んでいる。
 天正九年以降の社殿造営の棟札があり、歴代武将 武門の崇敬篤く、中でも三笠城主三笠弾正は当社 を祈願社として崇敬し、社領、社地を寄進した。 この事は明治の維新まで続いた。明治五年一月郷 社に列せられ、同四十一年一月神饌幣帛料供進の 神社に指定された。

−『神國島根』−



【 海潮神社(印刷用ページ) 】

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