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駒形神社
こまがたじんじゃ
岩手県遠野市綾織町下綾織町第31地割37番地
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遠野市綾織町にある。
岩手二日町駅から南へ。
猿ヶ石川を越えて、500mの位置に、北向きに鎮座。
境内は南北に長く、舟形をしている。
境内入口には石の鳥居。参道には朱の鳥居。
社前に手水石が置かれ、その横に、少し蒼い石がある。
『遠野物語拾遺』に、当社境内の竜石の話があり、
境内を探したが、この石だろうか。
石の模様が、竜に見えなくもないのだが。
社殿の裏にも立石があるが、ノッペリとして竜には見えなかった。
ということで、どれが竜石かわからなかった。
創祀年代などの、由緒は不明。
社殿の中をのぞくと、『胡四王権現』という額がある。
本殿前の幕には、駒形と月山の文字。
月山の神(月讀之神)を相殿に祀っているようだ。
良く見ると、男根の彫物が供えられている。
綾織村の駒形神社の境内には、 竜石という高さ四尺ばかりの、褐色の自然石がある。 昔 村の人がこの石を曳いてここまで来ると どうしても動かぬので、そのままにしておくのだという。 何のために曳いて来たかは伝わっていない。 竜石という名前も元はなかったが、 ある時旅の物知りが来てこの石の話を聞き、 ぜひ見たいというから案内をして見せると、 これは竜石という石である。 それここが眼でこれは鼻、これが口だ耳だ首だ胴体だといって、 とうとう竜の形にしてしまったので、 村の人ももっとものことだと思ったという。 −『遠野物語拾遺 第十四話』より−
この駒形神社は、俗に御駒様といって石神である。 −『遠野物語拾遺 第十五話』より− |
鳥居 | 参道と鳥居 |
境内 |
拝殿 | 拝殿内部 |
手水舎と石 |
境内の立石 | 本殿 | 境内の立石 |
駒形神社
もとは蒼前駒形明神をまつり、のちに
男性器の形の石棒を御神体としていま
す。若い女たちが田植の最中に眼鼻の
ないのっぺりした子供に赤い頭巾をか
ぶせて背負った旅人が通り、置いてい
ったのがいまの御神体とされています。
境内の竜石の話もあわせて『遠野物語
拾遺』第14話と第15話にのっています。−境内案内板− |
【 駒形神社 (遠野綾織)(印刷用ページ) 】