[HOME] > [神社記憶] > [北陸地方] > |
|
御門主比古神社
みかどぬしひこじんじゃ
石川県羽咋市大町リ42
|
||
式内社 能登國能登郡 御門主比古神社 |
石川県羽咋市にある。
金丸駅の南東3Kmの大町に鎮座。
159号線バイパスから西へ200mほど入った場所に境内がある。
こんもりと茂る木々と大きな鳥居が建っており、
遠くからでも、位置はよくわかる。
境内入口、鳥居の脇に「延喜式内御門主比古神社」と刻まれた社号標。
鳥居をくぐると、よく整備された参道が延び、
参道の正面に大きな社殿がある。
拝殿は入母屋造、瓦葺で、北陸の神社らしく、
周囲に雪囲いの板が貼られている。
拝殿の後方に、瓦葺の本殿覆屋があり、本殿はこの中。
『式内社調査報告』によると、本殿は杮葺流造らしい。
参拝は休日の朝。
境内では、氏子の方々が掃除中だったので、
邪魔にならないように、急いで参拝した。
創祀年代は不詳。
御門主六所大明神と称された神社で、
式内社・御門主比古神社の論社の一つ。
往古は、東南3Kmにある鉾ケ峰の宮山に鎮座していたが
山崩れにより社殿流出し、現在地に遷座したという。
旧鎮座地の宮山にはメオト石と呼ばれる巨石があり、
これが御門石らしい。
巨石の近くには、女石や子石と呼ばれる石もあるらしい。
この神石は雨乞いに霊験があるという。
文武天皇大宝年間、勅ありて枡一個が献納され、
郷内の大社であって、奈良朝作の狛犬や、伝来の大幣金幣がある。
当社の南100mほどの位置に式内社・餘喜比古神社があって
当社に合祀されているらしいが、
今でも餘喜比古神社として存在しているらしい。
(後日再訪してみたが餘喜比古神社は見当たらず、廃絶したのだろうか)
山崩れで流出した後、当地の中心社であった餘喜比古神社の近くに遷座し
当社・御門主比古神社の方が大きくなったのかもしれない。
宮山の巨石や餘喜比古神社を確認してから掲載するつもりだったが
参拝からかなりの時間が経過してしまったので
とりあえず掲載しておく。
境内近くに石碑が建っており、
『式内 餘喜比古神社御池趾』と刻まれている。
本殿に合祀されているという餘喜比古神社の神池があったのだろう。
境内の神馬像に神紋らしい紋が付けられていたが、名称は未確認。、
八重菊のような花の上に、五七桐の一部が乗っている紋ようだが。
社域 |
社号標 | 鳥居 | 参道 |
境内 |
社殿 | 神馬像の神紋 |
式内 餘喜比古神社御池趾 |