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日吉大社
ひよしたいしゃ
滋賀県大津市坂本5−1−1
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式内社 近江國滋賀郡 日吉神社 名神大
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京阪石山坂本線・坂本駅の西1Km。
だらだらと坂道を登ると、車道に、比叡山を背景にした鳥居。
当日は小雨が降り、比叡山には霧がかかっていた。
突き当たりの赤い鳥居が境内の入口。入園料は300円。
当社に到着したのは朝の七時で、すでに何組かの参拝客がいたが、
受付は空いていないので、そのまま通過。
後で、御朱印をいただくときに、入園料を支払った。
当社境内は、非常に広く、ゆっくり見るには時間がかかる。
受付から西(左手)の参道を歩くと、大宮橋。
大宮川にかかる三本の橋は、日吉三橋とよばれる重要文化財。
西本宮へ向かう橋が大宮橋。東本宮へ向かう橋が二宮橋。大宮橋のそばの簡素な橋が走井橋。
少し登っている参道を歩くと、有名な山王鳥居があり、その先に西本宮がある。
西本宮から東へ向かうと、宇佐宮・白山宮・東本宮がある。
東本宮の側に、八王子山、通称牛尾山への登り口があり、
階段下には、山頂にある三宮宮・牛尾宮の遥拝所。
当社の中心は本来、東本宮。
古事記には、大山咋神は「近海淡海国の日枝山に坐す」と書かれている。
神代の昔から、比叡山の地主神として祀られた神。
その神体山が、378mの八王子山(牛尾山)。
山頂には磐座と奥宮(牛尾神社)が鎮座している。
東本宮(男神・大山咋神)と樹下宮(女神・鴨玉依姫神)が里宮であり、
牛尾神社(大山咋神荒魂)と三宮宮(鴨玉依姫神荒魂)が奥宮となる。
一方、西本宮の大己貴神は、天智天皇七年(668年)大津京遷都の際に、
大津京鎮護のため、大和三輪山(大神神社)から勧請したもの。
これを大宮と称し、さらに、大宮摂社の宇佐宮と白山宮を祀るようになった。
以上の七社を、山王上七社と呼び、それぞれに神紋がある。
さらに、中七社、下七社の二十一社が存在する。
往時には、境内百八社・境外百八社が、その管轄にあったほどの広大さだった。
全国の日吉神社・山王社の総本山。
比叡山との関係から、天台宗が全国に広がる過程で、日吉社も全国へ拡大した。
神使は、猿で、御朱印にも猿が押されている。
庚申の普及にも関連があるようだ。
五月の新緑が、早朝の雨に濡れ、非常に瑞々しい境内。
参拝を開始した頃から、雨は止んで、
八王子山を登りながら、いろいろな鳥の鳴き声を聞いた。
鶯の声に合せて、口笛を吹くと、妙な鳴き声が聞こえて来た。
当社の境内は広く、上中下の各社を紹介したいので、4ページ作成。