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吉姫神社
よしひめじんじゃ
滋賀県湖南市石部東8−4−1  Zenrin Data Com Maps display !!


三つ巴


八つ藤

式内社 近江國甲賀郡 石部鹿鹽上神社
旧村社

御祭神
上鹿葺津姫神 吉比女大神
配祀 木花開耶姫

滋賀県湖南市にある。
石部駅の南東1Kmの石部東に鎮座。
JR線路の南側を走る118号線を進むと、境内入口がある。
線路の北側に国道1号線があり、そちらがメインなので、
こちらは裏道になるのだろうが、交通量はソコソコあるが狭い道。

その118号線に面して参道入口の鳥居が建っている。
入口右手には「吉姫神社」と刻まれた社号標。
砂利の参道を歩くと、参道左手の高い場所に祠があるのだが境内社だろうか。
さらに参道を進み、緩やかな階段を登ると境内。
右手に社務所があり、左手に手水舎。
境内入口の鳥居をくぐり、参道を進み、階段を上ると
境内中央に拝殿がある。

参拝は年末の休日。
正月準備も整って、綺麗で広い境内だが、
すでに夕方近くになっており、やや暗めの境内。

拝殿の後方、階段上に透塀に囲まれて社殿が鎮座。
階段上の中門をくぐると、正面に拝殿形式の幣殿があり、
後方に流造の美しい本殿がある。

創祀年代は不詳。

元は現在の御旅所の位置、
字上田に鎮座しており、上田大明神とも称された古社。
天文三年(1534)、現在地に遷座したという。

鹿鹽上社吉比女大明神とも称し、
式内社・石部鹿鹽上神社の論社となっている。
『神祇志料』には、石部鹿鹽上神社について
今石部駅に在り、上下両社とす。
上を吉姫明神・下を吉彦明神といふ。即駅中の生土神也

とあり、当社の北西1Kmにある吉御子神社と一対の神社であるらしい。

つまり、石部の鹿鹽谷に鎮座している上下社のうち
上社である当社が式内社・石部 鹿鹽 上神社ということになるのだろう。

また、『倭姫命世記』に
倭姫命度坐時、阿佐加潟多気連等祖、
宇加乃彦之子、吉比女、次吉彦二人参相
爾時吉姫、地口御田、并麻園進
」とあり
吉姫・吉彦の後裔である多気連が祀った神社であるという。

社殿背後の小山の山頂には、六世紀頃の古墳があるらしい。

祭神の上鹿葺津姫神に関しては詳細はわからないが、
吉御子神社に祀られている鹿葦津姫神は
木花開耶姫の別名と考えられており、
その上社の神という意味だろうか。

透塀の中門に、巴紋と八つ藤紋が染められていた。
この二紋が、当社の神紋。

透塀内の本殿の左右に境内社が鎮座。
左手には出世天満宮(菅原道真公)、右手には世継神社(天忍穂耳命)。
透塀内には、もう一つの境内社もあるが、
この社が『滋賀県神社誌』にある水神社(水波之賣命)だろうか。


参道入口の鳥居

境内の鳥居

境内

拝殿

拝殿後方

中門

透塀内に幣殿

出世天満宮と本殿

本殿と世継神社

参道左手に祠

もう一つの境内社(水神社?)


【 吉姫神社 (湖南市)(印刷用ページ) 】

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