[HOME] > [神社記憶] > [四国地方] > |
|
大麻神社
おおさじんじゃ
香川県善通寺市大麻町上ノ村山241
|
||
式内社 讃岐國寒川郡 大蓑彦神社 |
香川県善通寺市にある。
金刀比羅さんで有名な琴平駅の北西1・5Km。
象頭山の北東麓に鎮座している。
道路脇の鳥居から参道が西に300mほど。
階段を上り、神門をくぐると境内。
創祀年代は不詳。
往古、忌部氏が当国に麻を伝え、
天太玉命を祀り、大麻神と崇めたという。
ということは、徳島の阿波一宮・大麻比古神社と同神のはず。
天太玉命は、天孫・瓊瓊杵尊と共に降臨した32神の一で、
五伴緒神の一柱でもある。
よって、当社には、瓊瓊杵尊と、その他の31柱の神々が配祀されている。
境内には、「弟橘媛命を祀る」と書かれた境内社・白玖祖霊社がある。
白玖氏は、代々当社の神主を勤める家系で、
その祖、穂積忍山彦根は、景行天皇の御代、
その皇子・神櫛皇子命の勅により、当社を祭祀したという。
社号標 | 鳥居 | 参道 |
参道と社頭 |
参道の鳥居 | 神門 | 境内 |
社殿 | 拝殿 |
社殿 |
本殿 | 拝殿 | 本殿 |
石祠 | 境内社・白玖祖霊社 |
石祠 | 石祠に石が祀られている |
大麻神社(式内社)
由緒祭神 天太玉命 相殿 天津彦々火瓊々杵尊及供奉三十一神 例祭 十月第一土、日曜日 一.由緒 延喜神名式「讃岐国多度郡尓大麻神社とありて、延喜式内二十四社の一なり」。天太玉命は、高皇産霊神の御子に座して、天児屋根命と倶に祭祀を主り給い、抜群の御功績あり。天照大御神、瓊々杵尊に豊葦原瑞穂国を御依し給ひて、天孫降臨。命は供奉三十二神の五伴緒の一神にして、所謂、忌部氏の祖神なり。 御鎮座創祀は往古に属し、正史に神武天皇の御宇、諸国に忌部の社を建て祭祀せしと相伝ふ。往古当国の忌部氏、阿波忌部と協力して讃岐を開拓し、此の地に麻を植え殖産興業の途を開かれ、国利民福の基を進め、その祖神天太玉命を祀り大麻天神と奉称し、村の名を大麻と云ふ。 一.12代景行天皇23年癸巳年夏、南海に悪魚ありて災害をなす。天皇、皇子神櫛王に平げ給へと勅ありて、軍士を率いて下る。討伐に際し大麻神は天孫と倶に、国土平定の守護の神なりとて祭り、果して験あり。土佐国より当国綾の海にて斯を平定し後、国造に任ぜらる。その時、崇敬愈厚く御供仕へし穂積忍山彦根をして、社殿を修営し玉串を納め祭祀を主らしめ給へり。(穂積忍山彦根は、現宮司白玖氏の遠祖なり) 一.神階 五十六代 清和天皇 「貞観七年冬十月九日丁巳讃岐国従五位下大麻神授 従五位上」(三代実録) 六十代 醍醐天皇 「延喜十年八月二十三日授 讃岐国大麻天神従四位下」(日本紀略) 後円融天皇 永徳元年迄に正一位の神階に進ませらる、御加階毎に、位田の御寄進もありたり。 一.重要文化財 天津彦々火瓊々杵尊座像壱躯。天太玉命座像壱躯。上記四十代天武天皇白鳳十一壬午年(皇紀1,342)。穂積忍山彦根の裔、二十三代二十世孫神主穂積宿祢白玖鵜麿の作なり。重要文化財に指定せらる。同年、天孫瓊々杵尊及供奉三十二柱の神像作り、相殿に奉斎す。同、門守神二躯狗形二體神門に奉斎す。六十一代 朱雀天皇 天慶四辛丑年(皇紀1,601)三十四代二十九世孫神主穂積白玖志岐、門守神二躯狗形二體神門に奉斎す。 一.旧社格 1.明治5年、郷社に列せらる。2.昭和8年6月19日、県社に列せらる。生駒記、式社考、二十四社考、大日記二十四社名目、西讃府志、讃岐古社神名帳、皆同じ。当社は、大麻山に鎮座。古今異説なし。 −『平成祭データ』− |
【 大麻神社 (善通寺市)(印刷用ページ) 】