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温泉神社
おんせんじんじゃ
栃木県大田原市中野内1941  Zenrin Data Com Maps display !!


柊輪に立沢瀉

式内社 下野國那須郡 温泉神社
旧郷社

御祭神
大己貴命 少彦名命
配祀
名城入姫命 高日子根命 大山祇命 別雷命 木花咲耶姫命 稻倉魂命
素盞嗚命 高龗命 伊弉册命 訶遇槌命 火靈命 大日靈命

栃木県の大田原市(旧黒羽町)にある。
東北本線・黒磯駅の南西14Kmほどの中野内に鎮座。
34号線を進み、那珂川を越えて
27号線に入って1.5Km南下すると
27号線に面して東向きに境内入口がある。

入口には「大宮 温泉神社」
「那須郡惣社 那須与一宗隆公勧請社」と書かれた案内がある。
入口の石鳥居をくぐり階段を上ると、もう一つの石鳥居。
さらに赤い両部鳥居があり、参道進むともう一つの石鳥居。

参道階段を登ると正面に入母屋造の堂々とした拝殿。
拝殿の後方に神明造の本殿が鎮座。
鬱蒼と茂る杉の林の中にある境内は広くて気持ちが良い。
境内の大杉は天然記念物になっているらしい。

参拝は、東日本大震災から2カ月近く経過したゴールデンウィーク。
僕が参拝した時には、震災の影響は感じられなかった。

創祀年代は不詳。

『神社名鑑』には、舒明天皇の御宇、郡司狩野行応の創建。
延喜式内社下野十一社の一つであると記されている。

高尾温泉明神とも高尾神社とも称された神社で通称は「大宮」。
高尾と称したのは、もとは高龗命を祀っていたためとも。

孝謙天皇の天平年間に高尾森に勧請されたとあり、
その後、那須氏が守護神としたという。

また、昔、那須原に野狐が棲み、民に害をなしていたが
これを討ち取れたのは温泉神の御加護によるものと社殿を造営したとか。
大同二年那須貞信(須藤貞信)が守護神として勧請遷座し、
文治年間那須宗隆与一が再建。

その後、黒羽藩主大関信濃守増栄が高尾森より
現在の檀山大宮の地を神地と定め、
明治四年まで領主・大関氏が代々修繕や祭典を執行していた。

廃藩置県後に郷社に列格した。

境内の左手に神楽殿があり、
その近くに天満宮が祀られている。
『明治神社誌料』には境内社として鎧神社、加茂神社、稲荷神社の
名があるが、三つ並んだ石祠がそれだろうか。
また『栃木県神社誌』には、厳島神社の名も載っている。

拝殿や神楽殿の屋根には「柊輪の中に沢瀉」の紋が付いていた。
大関氏の紋かもしれない。


社頭

参道石鳥居

参道赤鳥居

境内

社殿

社殿

社殿

神楽殿

本殿

天満宮

石祠

社殿横から

社殿後ろから


【 温泉神社 (大田原市)(印刷用ページ) 】

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