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長谷神社
はせじんじゃ
長野県長野市篠ノ井塩崎960  Zenrin Data Com Maps display !!


立梶の葉

式内社 信濃國更級郡 長谷神社
旧村社

御祭神
上社 八聖大神
下社 健南方命 事代主命

長野県長野市にある。
篠ノ井線・稲荷山駅の南西1Kmほどの篠ノ井塩崎に鎮座。
JR線路の西側にある集落の奥に境内がある。

少し狭い道路の突き当たり、東向きに境内入り口の鳥居が建ち、
鳥居の右手に「延喜式内 長谷神社」と刻まれた社号標。

鳥居をくぐり、高い木の茂る参道を進み
階段を上ると広い境内。
境内の西奥に大きな拝殿がある。
拝殿の後方、斜面の上に流造の本殿があるが
本殿には立派な覆屋根が設置されている。

境内の左手、斜面の上に幾つかの境内社と筆塚。
前後に並んでいる木造の祠があり、前が天神社で、後ろが水神社。
他にも幾つかの石祠が祀られていた。
水神社の左脇に小さな石祠があり、よく見ると鶏と猿が彫られていた。
庚申の祠だと思うが、このように猿と鶏が彫られたものは初めて見た。

長谷神社は、上社と下社に分かれており、当社は下社にあたる。
上社は、当社の北にある長谷寺(長谷観音)の境内にある。

創祀年代は不詳。

式内社・長谷神社に比定されている古社。

古来、長谷郷の産土神・諏訪大明神と称していたが
天保七年に、長谷神社上社と共に長谷神社と称することとなった。

かって諏訪大明神と称しており、神紋は梶の紋。

参拝日は五月。
曇天だったが、木々も緑も多く、のんびりと過ごすには良い場所だった。


下社社頭

鳥居

参道

参道

境内

拝殿

拝殿

本殿

境内

境内左に境内社

天神社

水神社脇に庚申の祠
猿と鶏が刻まれている


水神社

下社の北にある長谷寺境内に、長谷神社上社がある。

長谷寺は、舒明天皇九年(637)允恭天皇の後胤である白助翁が、
父母の菩提を祈念したところ、信濃善光寺の阿弥陀如来の告げにより、
大和「初瀬」の聖地より十一面観音菩薩を勧請し建立したのが起源とする。

長谷寺内の観音堂の左手奥に、長谷神社上社の社殿がある。

境内には、薬又社、蚕神社、雷電社、山口社などの祠があるのだが
長谷寺の境内社だと思う。

上社の祭神は、八聖大神。
「はっしょう」と読むが、昔は「はせ」と呼んだらしい。
つまり、長谷神社の長谷の大神ということだろうか。

八聖大神は、信濃国造神八井耳命の孫で、小長谷造などの祖であるという。

土地の伝承として、以下の話がある。
昔、長谷に五萬長者という者があり、この国を統治していた。
五萬長者の祖が八聖大神であったという。

上社の社殿は奥行きのない舞台のような構造で、
奥に扉があるだけだった。
裏に回ると、後方に榊らしき木が祀られている。


長谷寺境内

楼門

観音堂

観音堂の左後方に長谷神社上社

上社

社殿後方


【 長谷神社 (篠ノ井塩崎)(印刷用ページ) 】

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