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八剣神社
やつるぎじんじゃ
長野県諏訪市小和田13−18
すはの海の 氷の上の通ひ路は 神のわたりて解くるなりけり
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諏訪湖の南東、JR上諏訪駅から500m程度の町中にある。
20号線から西へ二筋入った道沿い。
20号線を越えると手長神社のある茶臼山。
元は、西へ500m程にある高島城の位置にあったが、
秀吉による高島城築城の際に、遷座した。
鳥居をくぐると、通常の拝殿のような建物があるが、
その裏にも拝殿がある。
当社も、社殿の四方に柱が立つ。
社殿右側に末社が並び、小さな柱が立っていた。
本殿は二棟並んでいる。全国神社名鑑の説明を見ると、
一方は権殿のようだ。由緒や格式から考えると、やや寂しい本殿だ。
当社の特殊神事に、「諏訪湖御神渡り拝観報告」がある。
毎年、冬になると諏訪湖は全面凍結し、四、五日後の明け方、
突然ゴーッという音とともに湖面を南北に幅50cmの亀裂ができ、
裂け目の左右に30〜60cm盛り上がった氷脈が蛇行する。
この現象を「御神渡り」と呼び、諏訪七不思議とされ、
上社の祭神建御名方神が下社祭神八坂刀売神の元へ
通われた道筋であるとの伝承がある。
この氷脈の方向などによって吉凶を占うようになり、
それを観察し、諏訪大社大祝に報告するのが当社の役目。
前宮社務所で、道を聞き参拝。
「諏訪湖御神渡り拝観報告」の事を知っていたので、
もう少し、諏訪湖に近い場所を想像していたが、
思っていたより遠いのだ。
手長神社の宮司による兼務だということだが、
手長神社で聞き忘れた。
飛行機で松本空港へ向う途中、空から諏訪湖を撮影した。
すこしガスが出ているが、周囲の山との関係はわかる。
空からの諏訪湖 |
鳥居 | 神楽殿? |
境内社殿 |
拝殿 | 本殿 |
一之御柱 | 二之御柱 | 三之御柱 | 四之御柱 |
境内社 新海神社、穂見神社、事代主神、大国主神、菅原神、厳島大神など |
八剣神社
祭神 八千矛神・日本武尊・誉田別尊 例祭 七月五日・一二月五日 神紋 丸に諏訪梶 建物 本殿および権殿 流造各一坪 拝殿幣殿十三・五坪(嘉永元年諏訪藩主寄進)神楽殿一二坪(天正年間武田信玄寄進)神饌所四坪 宝殿一・六坪 社務所斎館一一七坪 境内 七三〇坪 末社 一〇社 社宝 社領寄進状・下知状(各武田信玄筆)社領寄進状(歴代諏訪藩主筆)刀架・兜(松平忠輝寄進)諏訪大社下社渡御用古代木彫相撲人形・諏訪湖渡御拝観帳・絵馬額・刀剣(藩主寄進) 氏子 二、二〇〇戸 神事と芸能 二月初旬諏訪湖上の御渡り拝観式 由緒 当社の鎮座は、諏訪湖中の高島の里に あり、諏訪大社船戸湛の神主奉仕の社であり 諏訪大社と最も深い関係にある。天正年間に 豊臣秀吉が本郡を領し高島の地に築城の時に 本社を現在地に遷座。のち慶長年間諏訪氏が 居城鎮護の守護神として崇敬の誠をつくした。 明治以降小和田村の産土神として庶民の信仰 をあつめ今日におよんでいる。 −『全国神社名鑑』− |
【 八剣神社 八劔神社 (諏訪市)(印刷用ページ) 】