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別雷神社
わけいかづちじんじゃ
静岡県静岡市葵区七間町14−5
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式内社 駿河國安倍郡 大歳御祖神社 |
静岡県静岡市にある。
静岡駅の西1Kmほどの七間町に鎮座。
362号線から少し入った場所、
常盤公園の近く、市役所へ続く堀の側に境内がある。
境内は広くは無いが、社殿は立派。
一階が駐車場になっており、階段上に社殿が南東向きに建っている。
市街地の神社なので、人ごみの無い早朝に参拝。
朝日を受けて、町がオレンジ色に輝く頃。
周囲の道には、前夜の喧騒の痕。
路上を清掃する人々に会釈しながら、
朝の散歩には絶好の神社かもしれない。
社伝によると、応神天皇の御宇四年四月、
勅により創祀された古社。
大宝三年創市の「安倍の市」と称する
物資交流の中心地として鎮座地附近は繁栄したところ、
その守護神として「安倍の市人」らが奉斎したという。
往古、大歳御祖皇大神を祀っていたといい、
式内社・大歳御祖神社の論社とも云われる神社。
ただし、『式内社調査報告』によると、
元は有度郡加茂村に鎮座していたものを、
中古、当地に遷したものであり、
安倍郡の式内社では有りえないとも。
賀茂系の神社であり、神紋は賀茂葵(双葉葵)。
境内 |
社殿 | 社殿 |
参拝のしおり
別雷神社(ワケイカズチジンジャ)応神天皇の御宇四年四月、勅により創建され、御祭神は別雷神、玉依比賣命を奉祀し、例大祭は五月十四日である。 往古大歳御祖皇大神を祭ったと言う。大宝三年創市の「安倍の市」と称する物資交流の中心地として鎮座地附近は繁栄したところで、その守護神として「安倍の市人」らが奉斎したのである。 宝亀三年四月、光仁帝は堤中納言を以て官幣賜い疫病除け、雷除けの勅書を当社に賜い神階を進められた。 足利義政、今川、武田、豊臣秀吉、徳川家康等のの武将の崇敬篤く特に武田信玄は永禄年中、社殿を再建するに当り総瓦葺とし唐草の小口には悉く花菱の紋をつけ、破風の懸魚は欅材に武田菱の紋所を彫刻させるなど尊崇篤かった。 駿河国新風土記に「社中に府内の文庫あり、すべて町々に事ある時此処に集会し、是を議す」とあり、境内に駿府総町の会所があって、年行事(町頭)が交替で定められた期間ここで事務を執り、主として町奉行所の命令の下達を司った。 (府中は九十六ケ町)即ち府中の自治を当社内で運営したのである。 現在の社殿は昭和四十六年七月、明治維新百年記念事業として社殿、会館等のご造営を奉行したのであります。 −『平成祭データ』− |
【 別雷神社 (静岡市)(印刷用ページ) 】