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甘樫坐神社
あまかしますじんじゃ
奈良県高市郡明日香村大字豊浦字寺内626
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式内社 大和國高市郡 甘樫坐神社四座 並大 月次相嘗新嘗 |
奈良県の明日香村にある。
橿原神宮から東へ2Kmほどの豊浦に鎮座。
甘樫丘の麓にある。
拝殿の後方、石垣の中に社殿が並び、
中央の春日造に主祭神・推古天皇を祀り、
左右の相殿に三柱ずつが祀られている形。
創祀は、武内宿禰によるものとされ、
式内社・甘樫坐神社四座に比定されている古社。
現在の主祭神は推古天皇。
豊浦の地を皇居としていたためだと思われる。
延喜式には、四座とあるように、
本来は、八十禍津日神、大禍津日神、神直日神、大直日神の神々を祀っていたようだ。
特殊神事に「盟神探湯(くがたち)」神事がある。
境内の立石の前で行われるらしい。
煮え湯の中に手を入れ「正しき者は火傷しない」
という儀式と云うか古代の裁定方法で、
「日本書紀」允恭天皇四年(415)氏素性を詐称する混乱を正すため、
諸人を集めて、当社にて盟神探湯が行われたと記されている。
社殿 |
本殿、ちょっとみにくいが中央に春日造。左右に相殿が並ぶ。 | |
この立石の前で「盟神探湯」を行う |
「盟神探湯」 Kugatati, Trial in Ancient Times 盟神探湯は裁判の一種として考えられ、煮え湯の入った釜に 手を入れ「正しき者にはヤケドなし、偽りし者はヤケドあり」 という極めて荒い裁判の方法です。「日本書紀」によれば允恭 天皇4年(415)氏姓制度の混乱を正すため、甘橿の神の前に諸 氏を会して盟神探湯を行ったと伝えています。 現在では毎年4月、境内にある「立石」の前に釜を据え、嘘・ 偽りを正し、爽やかに暮らしたいという願いを込め、豊浦・雷 大字が氏子となって「盟神探湯神事」としてその形を保存・継 承しています。 「立石」と呼ばれる謎の石はこの豊浦のほかに、村内の岡・上 尾・立部・小原などにも残っています。 −境内案内− |
【 甘樫坐神社(印刷用ページ) 】