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久那土神
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久那土神
くなどのかみ

別名
久那斗神/久那戸神:くなどのかみ
衝立船戸神:つきたつふなとのかみ
岐神:くなとのかみ/ちまたのかみ
来名戸祖神:くなとのさえのかみ
……
  • 久那土は「来なと」。悪霊邪気の侵入を防ぐ神。

  • 『延喜式』道饗(みちあえ)祭(陰暦六月十五日に、京都で邪気の入らぬよう都の四方の路上に供物をする祭)の祝詞の中で、 禍を塞ぐ神として登場するのが久那土神(久那斗神)。

  • 久那土神は道祖神に擬せられ、八衢比古八衢比売久那土の三神を道祖神とする場合がある。

  • また久那土はくなぐ、即ち交合・婚姻を意味するものという説もある。

  • 道の神として、塩土老翁神猿田彦神と同じとする場合も多い。

  • 『古事記』では、伊邪那岐神が死の国(黄泉国)から戻って禊祓をした折、 身につけているものを脱ぎ投げ出すと、それらから十二の神々が化生した。

  • 杖より化生した神は、衝立船戸神
    御帯から化生した神は、道之長乳歯神
    御嚢(みふくろ)より化生した、神は時量師神(あるいは時置師神)。
    御衣より化生した神は、和豆良比能宇斯能神
    御褌(ふんどしのこと)から化生した神は、道俣神。
    御冠より化生した神は飽咋之宇斯能神。
    左の手纏(手にまく飾り、あるいは武具)より化生した神は、奥疎神奥津那芸佐毘古神奥津甲斐弁羅神
    右の手纏より化生した神は、辺疎神辺津那芸佐毘古神辺津甲斐弁羅神

  • 衝立船戸神は、杖を突き立てて、悪霊の侵入を防ぐ神で、船戸は久那土のこと。

  • 『日本書紀』の一書には、黄泉の国で妻・伊奘冉尊の姿に驚き逃げる伊奘諾尊が、 追ってくる雷神に対し、杖を投げて「ここからこちらへ来るな」と言った。 これを岐神。元の名は来名戸祖神という。

久那土神 を祀る神社
(玄松子が参拝した神社のみ)

御杖神社奈良県宇陀郡御杖村神末1020
息栖神社茨城県神栖市息栖2882
出雲大社境外末社 出雲井社島根県出雲市大社町修理免
都辨志呂神社島根県安来市広瀬町広瀬字目谷口1415
二俣神社宮城県石巻市三輪田字尾崎前2
二宮神社 境内 久刀神社 菟上神社岡山県真庭市社字於和佐654
三峯神社 境内 塞神社埼玉県秩父市三峰298−1
森神社滋賀県高島市新旭町旭1156
金刀比羅宮 境内 菅原神社香川県仲多度郡琴平町892−1
金刀比羅宮 境内 火雷社香川県仲多度郡琴平町892−1
春日大社 境内 船戸神社奈良県奈良市春日野町160
八柱神社 境内 塞神社三重県多気郡多気町四疋田239
五泉八幡宮新潟県五泉市宮町5−46
花垣神社三重県伊賀市予野194
苅田神社 境内 大神山神社島根県大田市久手町波根西1942−2
赤城神社群馬県前橋市富士見町赤城山4−2
小祝神社群馬県高崎市石原町1247
伊達神社宮城県加美郡色麻町四竈字町3
飯道神社滋賀県甲賀市信楽町宮町字飯道山7
大胡神社群馬県前橋市河原浜町615
津田神社三重県多気郡多気町井内林159−1
相鹿上神社三重県多気郡多気町相可字磯部寺464
香取神宮 境内 六所神社千葉県香取市香取1697
宇波西神社 境内 八幡宮福井県三方上中郡若狭町気山字寺谷129−5

【 久那土神:玄松子の祭神記(印刷用ページ) 】

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