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石瀬比古神社
いわせひこじんじゃ
石川県輪島市町野町東ロ4  Zenrin Data Com Maps display !!


五三の桐

式内社 能登國鳳至郡 石瀬比古神社
旧村社

御祭神
石瀬比古神
合祀
酒解神 應神天皇 神功皇后
配祀 比賣神

能登半島の輪島市にある。
輪島市の中心部から、日本海沿いに走る249号線を
東へ15Kmほど進み、
町野川に沿って5Kmほど南下した町野町東に鎮座。
もう少し南下すると旧柳田村(今は能登町)になる場所。

町野町東は、町野川の西側にある稲田の集落。
川を渡り、南へ歩くと、当社の鳥居と御旅所がある。

鳥居から参道を真直ぐに200mで、境内。
境内入口にも鳥居が立ち、境内奥の一段高く社殿がある。
拝殿の後方には、本殿の覆屋があるが、流造の本殿は見えない構造。
拝殿をのぞくと、神輿と賽銭箱が置かれていた。

参拝が昼近かったため、境内は逆光。
参拝を終え、振り返ると、鳥居の向こうに広がる田畑が眩しかった。

創始年代は不詳。

元は、町野川の側にある岩瀬山に鎮座していたが、
町野川の氾濫等の理由から、弘治三年に、
現社地にあった八幡宮境内に遷座。
八幡宮境内末社であったものが、
江戸末期には、本末が入れ替わり、
現在は、石瀬比古神社と称している。

合祀の酒解神は、明治41年に合祀された酒垂神社の祭神。

拝殿には、菊の紋の幕がかけられていたが、
拝殿内の幕、賽銭箱、神輿と、御旅所の台には桐紋が付いていた。
菊と桐の両方が神紋かもしれないが、とりあえず桐紋を掲載。


参道入口

境内の鳥居

境内

拝殿

拝殿内の神輿

社殿から境内

参拝を終え、車で川を渡り、狭い道を進もうとしたら、
対向車が来たので、車をバックさせ、
道の横に空いているスペースに入れて、やり過した。
車を発進させようとしたところ、道路脇の丘の下に
小さな階段と社号標が立っていた。よく見ると、
『石瀬比古神社別宮 中町野戦歿者合祀』と書かれていたので、
階段を上ってみた。

階段は狭いが、丘の上は明るく、立派な祠と鳥居が立っていた。
『式内社調査報告』には、この丘が岩瀬山(宮崎山・御竈山ともいう)で、
別宮のある場所が古社地であると記されている。

下調べをせずに参拝して、重要なものを確認し忘れることが多いのだが、
今回は、偶然気づいて幸運だった。
もし、対向車が来なければ、絶対に見落としていた。

別宮祭神は、月夜見尊。月見の名所だからだそうで、
例祭も、仲秋の名月の夜。
以前は、岩瀬の二体月として名所だったという。


岩瀬山の丘の上の別宮


【 石瀬比古神社 (輪島市)(印刷用ページ) 】

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