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小代神社
おじろじんじゃ
兵庫県美方郡香美町小代区秋岡995  Zenrin Data Com Maps display !!

式内社 但馬國七美郡 小代神社二座
旧村社

御祭神
天照皇大神 豊受大神

兵庫県の香美町にある。
山陰本線・香住駅から南へ30Kmほどの小代区秋岡に鎮座。
矢田川に沿って4号線を南下し、
村岡区和田付近で、矢田川に沿って482号線へ入り、
さらに10Kmほど南下。
小代区秋岡あたり、87号線との分岐を越えた付近で
橋を渡って、南の山へ登る。
ウネウネと上っていくと、突き当りが当社の境内。

山中の大きな境内だが、きれいに整備された公園のような雰囲気。
参道を歩き、鳥居をくぐって参拝開始。
鳥居からさらに参道を進むと、木立の中に社殿が見えてくる。

社殿手前には「もりあおがえる」の棲息地である池がある。

社殿は、赤い屋根の入母屋造・拝殿と
後方に、同じく赤い屋根の本殿覆屋がある。

その後方に朱の鳥居が並び、階段上に稲荷神社。
地元では有名な稲荷神社のようで、社殿も新しい。
当社鳥居からの参道には、秋岡稲荷の幟が並んでいた。

記憶がかなり曖昧なのだが、
境内から下る階段の奥に、社殿が一つあった(と思う)。
たぶん、境内社の百廿社だ(と思う)。

当社社号「小代」は、『式内社調査報告』には「オジロ」とあり
『兵庫縣神社誌』には「コシロ」。
「コシロ」の方が古い読み方らしく、
今、地元では「オジロ」と読むようだと『式内社調査報告』にある。

『平成祭データ』では「コダイ」となっているのだが
これは怪しい(と思う)。

創祀年代は不詳。

式内社・小代神社に比定されている古社。
鎮座地は、日向(ひなた)大菩薩山というらしい。

神社明細帳のよると、
江戸時代初期の元和元年、中期の享保十三年に本殿を再建。

明治までは、神明宮と称しており
祭神は天照皇大神。資料によっては豊受大神も合せ祀る。
『兵庫縣神社誌』によると、神殿は二棟あり
内宮と外宮と称すとあり、御神体は鏡。

祭神の異説として『但馬秘鍵抄』に、蒼稲魂命牛和魂命とあるらしい。
これは、稲と牛の神?

社殿手前の池には祈雨の言い伝えがあり
この池の水を取り換えると、
どんなに旱魃が続いていても降雨が期待できるという。

また、特種神事として
少年らによる火渡りが行われていたという。

境内には、天然記念物の燈明杉がある。
慶長年間、当地に住み着いた大阪浪人に夢のお告げがあり、
その夢の通り、東方の杉の頂上に燈火のかがやきを感じたので、
その下に祠を建てて祀ったという。
江戸時代なら、小代神社は既に存在していたはずだが
どのような祠を祀ったのだろうか。


鳥居

境内

社殿

社殿

稲荷社

百廿社か?

燈明杉

天然記念物 小代神社の燈明杉
所在地 美方町秋岡字宮山
 延喜式神明帳(927)によると、小代神社が記載されており、 皇太神宮と豊受大神宮が祀られている。
 燈明杉は、小代神社の境内にあり、この名の由来については 伝説が残っている。
 慶長の頃(江戸時代初期)大阪浪人上田新左衛門という信仰 深い武士が美方の地に留まっているとき。老翁が夢に現われ、 神の霊があるとのお告げの通り、東方の杉の頂上に燈火のかが やきを感じ、老杉の下に祠を建てて厚く祀ったという説が伝え られ、大切に保存されている。
 境内には小代杉の指定母樹が9本あり、燈明杉はそのもとに なったものと思われる。

−境内案内板−



天然記念物 もりあおがえるの棲息地
 小代神社の境内にある池の付近が棲息地である。 わが国だけにいる種類で、本州、四国、九州の山地に 棲息している。
 体長は雄が5〜7cm、雌が6〜9cmあり、背は暗 緑色の地にかっ色の斑点があり、腹は薄灰色の保護色 になっている。
 4月〜6月ごろ、池や水たまり近くの小枝や草むら に白い泡のような卵のかたまり を生みつけ、ふ化すると水の中 で「オタマジャクシ」になり、 1ケ月ほどで「カエル」になる。

−境内案内板−



【 小代神社 (香美町)(印刷用ページ) 】

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