[HOME]  >  [神社記憶]  >  [北陸地方]  >
メニューを表示する 表示用ページ


丹生神社
にふじんじゃ
福井県三方郡美浜町丹生33−8  Zenrin Data Com Maps display !!


五七の桐

式内社 若狭國三方郡 丹生神社
旧無格社

御祭神
別雷命

福井県美浜町にある。
27号線の佐田交差点から敦賀半島の西岸を北上し、
美浜原発への丹生大橋の横を、さらに北上。
丹生から白木へ続く道を、少し進んで、
道の左へ入る小道を南へ入った山の麓、林の中に鎮座。
道路周辺には鳥居などが無いので、注意しないと見落としてしまう道の奥。

林の中に入ると、左手に鳥居。
鳥居の奥の参道を進むと、右手に集会所があり、
集会所内には「賀茂大明神」の額が掛かっていた。

参道には、小さな石橋がかかっている。
階段の上に拝殿があり、後方に社殿。
拝殿の左右には、境内社がズラッと並んでいる。
『福井県神社誌』によると、境内社は、
天満社、恵比須社、十善社、木舟社、広嶺社、多賀社、
国主宮社、八幡宮社、春日社、山神社、冨士社、稲荷社、
金刀比羅社、二十八所社、常宮社、天照皇大荒祖社、西宮社、愛宕社。

創始年代や由緒等は不明。

昔は「賀茂大明神」と呼ばれており、
現在の祭神も、別雷命となっている。

丹生の郷にある当社が、式内・丹生神社であることは確かなようだが、
それが、いつ、なぜ賀茂となったかも不明。

丹生と賀茂との関係も、連想できなくはないが、
賀茂は、丹生とは無関係に各地に存在するので、
ようするに、不明。

本殿は、福井に多い蛸堂(覆屋)の中。
社殿には、桐紋が付いていたのだが、神紋かどうかは不明。

林の中の境内は、参道の両脇の木々がトンネル状に影を落として
雰囲気のある場所だった。
丹生大橋を渡ると美浜原発があり、白木へ進むと高速増殖炉もんじゅがある地域。
その林の中に、このような古社が存在する違和感も面白い。

丹生は、朱の原料であり、水銀であるといわれている。
水銀は、仙人になるための丹として信じられ、
古代の人々が、この毒である水銀により命を落としている。
当時としては、最新技術であった丹生は、
夢の技術であると同時に、人間にとっては毒であった。
僕の中の丹生のイメージが、この日から原発と重なった。


境内

鳥居

参道

境内鳥居

拝殿

階段上に本殿

本殿

左手の境内社

右手の境内社


【 丹生神社 (美浜町)(印刷用ページ) 】

ボーダー




no index