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黒沼神社
くろぬまじんじゃ
福島県福島市松川町金沢字宮ノ前45  Zenrin Data Com Maps display !!


違い剣

式内社 陸奥國信夫郡 黒沼神社
旧郷社

御祭神
沼中倉太珠敷命

福島県福島市にある。
松川駅の北2Kmほど、金谷川駅の東からも2Kmほどの
松川町金沢に鎮座。
4号線から少し入った場所に、社域の森。
境内入口の鳥居は、南向きに建ち、左脇に社号標。

木立の参道を北へ歩くと、正面に社殿がある。
赤い屋根の拝殿の後方、覆屋の中に流造の本殿が鎮座。

参拝は、八月の夏休みの朝。
到着した頃は、雲に覆われていた空だが、
次第に天気が回復し、暑くなりそうな一日だった。

創建年代は不詳。

もとは、現在地の南、月峯山の麓にあったといい、
山の麓に黒沼があり、沼中の黒鬼が災いをなしていた。
その鬼を老翁が諭し、沼中闇玉命と称して、黒沼の神とした。

また、大蟹退治によって、蟹沢(金沢)村となったという起源説もある。
さらに、日本武尊東征のおり、月峯を行在所とし、夷賊を鎮定したとも。

本殿の左手に境内社が二つ。
神明宮(伊佐岐命 伊佐奈美命)と三社神(大山祇命 倉稻魂命 三寶荒神)。
右手にも、幾つかの石碑が立っており、
奥の木には、足尾神社(阿武隈大蛇)と名前が書かれ、
草履が奉納されている。足の神を祀っているのだろうが、
祭神が、阿武隈大蛇というのは面白い。
蛇なのに足の神なのだ。

社殿の屋根には、剣の紋が付けられている。


神域

境内入口

参道

参道

境内社殿

覆屋

拝殿

覆屋内の本殿

社殿左の境内社

水神などの石碑

本殿の後の木

足尾社



国指定重要無形民俗文化財
    昭和五十五年二月一日指定
金沢 羽山ごもり
羽山ごもりの神事は金沢郷を開拓せし先人が
開拓の艱難辛苦に堪えるため、神と人との結びつきを
選び 羽山信仰をとり入れきびしい修練の予祝行事を
行い農耕を司る人作りをしたのが起りとされる。
この神事は金沢の男子が別火により旧十一月十六日より
三日間(以前は十二日より七日間)こもり屋に籠り水垢離を取り
精進潔斎のなかで二日間の予祝行事が行われる
十八日の早朝お山がけとなり羽山の山上にて
羽山神より翌年の金沢のすべてについて託宣を受ける。
この羽山ごもりは原始的な古い日本人の信仰の姿が
残って居る貴重な神事である
依って重要無形民俗文化財として国の指定を受ける。


福島県指定重要無形民俗文化財
    昭和五十五年三月二十八日指定
黒沼神社十二神楽
十二神楽は黒沼神社の祭礼に奉納するために元和三年
村人五名を江戸に遣わし修得させ後に二見より師匠を
招き修練させ祭礼に奉納したのが起りとされる
以来今日迄幾多の盛衰はあっても連綿として
保存伝承されて四月三日・四日の(現在第一土、日曜)
黒沼神社の祭礼に奉納されて居る
この神楽はこの社独特に伝わる出雲流の神楽で
舞も拍手もしっかりした四方固めで演舞されて居り
文化財として高く評価されて居る
第六十回伊勢神宮式年遷宮(昭和四十八年)には
県代表として十二神楽を御奉納申し上げた、依って
重要無形民俗文化財として県の指定を受ける。


−境内案内板−



【 黒沼神社 (松川町金沢)(印刷用ページ) 】

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