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春日神社
かすがじんじゃ
京都府京丹後市網野町島津宮垣1267
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旧村社 |
京都府京丹後市にある。
北近畿タンゴ鉄道宮津線・網野駅の北西3Kmほどの網野町島津に鎮座。
網野町の中心部から53号線を東へ。
663号線との交差点の100mほど西に、
53号線に面して、南向きの境内がある。
石の垣に囲まれた砂地の境内で、
入口の鳥居の右手に「村社春日神社」と刻まれた社号標が建っている。
鳥居をくぐると、正面に社殿。
社殿へ続く参道には、狛犬と灯籠が交互に並んでいるが、
灯籠の背が高く、四角形の角柱の上に乗っていて面白い形だ。
拝殿は入母屋造のどっしりとした構え。
拝殿の後方には、流造の本殿が鎮座。
本殿の右手に、少し小振りの境内社・床尾神社がある。
床尾神社の右手に西向きに4つの祠が並んでいる。
左の3つには社名の他に「・・・之神」と書かれた木札が掲げられていた。
左から、宮垣神社(平和之神)、嶋森神社(幸福之神)、早尾神社(健康之神)。
一番右手には、社名のみで布留宝神社。
他の3社は、周辺地元地域に祀られていた神々だと想像できるが
「布留宝神社」とは興味深い社名だ。十種の神宝を祀っているのだろうか。
拝殿の左手に鳥居が建っており、奥には、御神木らしき木と社日。
そして東向きに小祠が一つあるのだが、社名を確認するのを忘れてしまった。
当社は、寛永十二年(1635)三月に再興された神社で、
明治六年村社に列した。
祭神は『平成祭データ』によると、大日靈命。
天照皇大神の別名だが、春日神社としては珍しい。
本殿右手の床尾神社は、
式内社・床尾神社に比定されている古社。
祭神は『平成祭データ』によると床尾神。
『式内社調査報告』では、天酒大明神。あるいは磐筒男命とある。
もとは、当社の南にある床尾山山頂に鎮座していたが、
いつの頃か、麓の当社境内に遷座。
境内案内によると、床尾山山頂で北面した鎮座していたが
不浄のことがあると日本海の船が進めなくなるので、
遷座して南向きの社殿としたとある。
床尾山山頂には、御霊壺が埋められているという伝承があるらしい。
参拝は炎天下の夏の休日。
御覧のように、カンカンの晴れた青空だった。
社頭 | 鳥居 |
境内 |
社殿 | 左手の鳥居奥、御神木と社日と祠 |
本殿と床尾神社 |
床尾神社右手の境内社 宮垣神社、嶋森神社、早尾神社、布留宝神社 |
床尾神社
現在、春日神社の境内社であるが、もとは床尾山に祀られて
いた。口碑によれば床尾山ではお宮が北面していて、不浄のこ
とがあると日本海の船が進めなくなるので、そのためこの神社
を山の下の低地に移し、社殿の向きも南面としたと伝えられて
いる。−境内案内− |