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須美禰神社
すみねじんじゃ
島根県雲南市加茂町立原115  Zenrin Data Com Maps display !!


丸に違い鷹の羽

式内社 出雲國大原郡 同社坐須美禰神社
旧村社

御祭神
須我祢命 猿田彦命 天鈿女命

島根県雲南市(旧加茂町)にある。
JR幡屋駅の南1Kmほど。
立原の集落奥に鎮座している。

創祀年代は不詳。

出雲風土記に「宇能遅社」とある2つの神社の1つ。
延喜式でも、「宇能遅神社」「同社坐須美禰神社」とある後者。
もとは、宇治の宇能遅神社境内に鎮座していたが、
須美禰神社を立原の地に移し、再興されたといわれている。

実際は、分霊が勧請されたようで、
オリジナルは宇能遅神社に合祀されている様子。

『式内社調査報告』では、「須美禰」は「須義禰」の誤植とされ、
祭神も、須義禰命とされている。

明治までは、幸神社、宇治神社などと呼ばれていたが
明治四十二年、現社号に改められた。

当社の特殊神事に、芝草神事がある。
一般の祈年祭にあたるものとされているが、
江戸時代中期から、戦時中も中断されず、毎年斎行される。

その中で神事うたが奉納される。
種おろし
田の神ヤアレ どこからござる 宮の上からコラ 
宮の上の 宮の上のヤアレ 今年の稲の種おろし

種浸け
天上のヤアレ安の河原へ 種つけてヤアレ種つけての
種つけてヤアレ蒔くより早うに芽をあげる

苗取り
ヤアレ もんでもみあげ取り揃えヤアレ
しなん竹に実が入ってたわんだ

田植え
朝起きてヤアレ細戸にあけて 見渡せばの見渡せばの
見渡せばヤアレ黄金にまさる朝日さす


境内社には、八幡・金刀比羅・大歳・愛宕など。


社号標

境内入口の鳥居

十二山荒神とある灯篭

社殿

御仮殿

本殿

八幡宮・金刀比羅宮

社日

大歳神社・愛宕神社

須美禰神社 大原郡加茂町大字立原一一五番地鎮座
祭神須我祢命
猿田彦命
天鈿女命
合祀客神社
由緒
出雲風土記に「汗乃遅社」延喜式に「同社に坐す須 美祢神社」である社で宇治にあった社である。同社と いう意味は合社でなく、別社として官幣を捧げた由 緒ある社である。現在の宇能遅神社(宇治)とは深い関 係のあった神社である。棟札の記録によれば「天文九年 九月(一五三六年室町時代)再興」とあり宇治より須美祢神社を 立原の地に再興し宇能遅神社の御祭神のうち須我 祢命を勧請したものであり後年猿田彦命天鈿女命 を合祀したものである。更に雲陽誌(一七一八年)享保二年に「立 原村に宇治大明神あり」と記載されているがこれから考 えると立原が宇治とともに近松の庄に入っていた頃に称さ れたものと思われる。以来数度にわたり社名の変更 があったが明治四年十二月現在の須美祢神社と称さ れるに至った。明治二十九年客神社を合祀し現在 に至っている。

−境内案内より−



【 須美禰神社(印刷用ページ) 】

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