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楯縫神社
たてぬいじんじゃ
兵庫県豊岡市日高町鶴岡字保木677  Zenrin Data Com Maps display !!


三つ巴


対い鳩

式内社 但馬國氣多郡 楯縫神社
旧村社

御祭神
彦狹知命 誉田別命 息長足姫命

兵庫県豊岡市にある。
山陰本線・江原駅の東1Kmほどの日高町鶴岡に鎮座。
円山川のそばに西向きに参道入口があり、
参道を進むと、境内入口の鳥居が建っている。
境内は円山川の土手に沿うように位置している。

参拝は、ゴールデンウィークの雨の朝。
傘をさしながらのカメラ操作がうまくいかず、
苦労しながらの撮影&参拝。

参道入口に、大きな灯籠が建っていたような記憶があるが
雨の中なので、車を降りなかったため写真はない。
ひょっとすると社号標などもあったかもしれない。

で、境内前に車を止めて、参拝開始。
鳥居をくぐると、砂利の境内。
右手に手水舎があり、正面に社殿がある。
拝殿は千鳥破風付きで優雅な建物。
拝殿には扁額が2枚あり、
左に「楯縫神社」、右に「八幡宮」とある。

後方の石の垣の中、流造の本殿。
本殿には千木・勝男木がある。
本殿の前面と側面、屋根の部分が
緑色のシートでカバーされている。
よくブルーシートなどを使っている神社を見かけるが、
このように緑や茶系のシートなら、見苦しくないかも。

創祀年代は不詳。

昔は円山川対岸の多田屋に鎮座していたという。
中古には春日明神とも称した神社で、
式内社・楯縫神社に比定されている古社。
同じく但馬国には、養父郡に同名の式内社が存在する。

旧地・多田屋の地名は、楯屋の転訛だと考えられる。
養父郡にある楯縫神社も、
建屋という地に鎮座しているが、これも楯屋の転訛だろう。

祭神は楯縫連の祖神・彦狹知命
かって春日明神と称していた頃には
春日神・天児屋根命も配祀していたようだが、
現在は八幡宮と相殿。
明治以降の一時期、円山川対岸の井田神社に合祀されていたが
昭和二十二年、現在地に分離された。
その時に、八幡宮と合わせられたのだろうか。

拝殿前の賽銭箱には三つ巴紋が付けられている。
八幡宮でもあるので、三つ巴紋が当社の神紋だろう。
本殿の屋根にも三つ巴があるが、さらに鳩の紋も付いている。
鳩は八幡の神使だから、これも神紋だろう。

境内の左手には、南向きに
朱の鳥居が並んだ稲荷社がある。


境内入口

鳥居

境内

稲荷社

拝殿

社殿

拝殿扁額、楯縫神社と八幡宮

本殿

白鳳時代、今から千三百年の往昔出雲国から、丹波国を経て当国で栄えた楯縫連(たてぬいのむらじ)が、遠祖(とおつおや)彦狭知命を楯屋丘(たてやのおか)多田谷にまつる。西暦千九百四十七年此地に遷座奉祀す。

−『平成祭データ』−



【 楯縫神社 (日高町)(印刷用ページ) 】

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