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猪田神社
いだじんじゃ
三重県伊賀市下郡591

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式内社 伊賀國伊賀郡 猪田神社 |
三重県伊賀市にある。
近鉄伊賀線依那古駅の西1Kmの下郡に鎮座。
木津川を越えて西へ進むと正面に境内がある。
社前には朱の鳥居。
鳥居扁額には「猪田神社」「住吉神社」と記されていた。
境内に入ると正面に社殿。
丘の傾斜に沿って、幣殿と本殿の屋根が見える。
境内の左手から本殿の横へ出る道がある。
本殿は木々の間に見えており、周りを柵で囲まれている。
朱塗りの本殿は、慶長九年(1604)の作だという。
小天狗清蔵の再建と案内にはあるが、「天狗」?
創祀年代は不詳。
伊賀開拓の祖、武伊賀都命(伊賀津彦神)を祀った神社。
社殿の造営は、社伝によると延暦三年(784)。
一説に、
もとは、福田と呼ばれた地にあった猪川の神が、
洪水のため流出し、住吉神社の相殿に祀られたという。
明治41年、翌42年に、下郡の村社・無格社とその境内社を合祀。
その中に、式内・依那古神社、式内・坂戸神社が含まれていた。
依那古神社の古社地は依那具にあり、今も境内が残っている。
坂戸神社は、猪田神社に合祀された杉谷神社。
杉谷神社は、杉谷神社本社と、杉谷神社に合祀された若宮に分かれており、
本社を坂戸神社とする説、若宮を坂戸神社とする説があった。
若宮が杉谷神社に合祀される以前は、才良村東浦に鎮座していた。
若宮の別名が、布留明神。
坂戸神社は、坂戸物部の祀る神社である。
神紋は、桐紋と木瓜紋。
社殿の幕に染められていた。
境内 ![]() | 鳥居 ![]() | 境内社 ![]() |
社殿 ![]() | 拝殿 ![]() |
本殿と境内社 |
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猪田神社
上野市下郡字宮尻五九一番地
当社は、この地方に深い縁由のある神霊を 奉祀し、往古より延喜式内社として 尊重されて来た。 明治四十一年一村一社の合祀令により旧依那古村 に鎮座する神々を当神社に合祀した。 御祭神は猪田神、住吉三神(底土命、赤土命、 磐土命)他二十五柱である。 主神猪田神は十一代垂仁天皇の皇子意知別命三世 の孫で十三代成務天皇(一三一)の御代に伊賀の 国造に任ぜられた武伊賀都別命である。 住吉の神は、延暦三年(七八四)白鷺を使者 として摂州住吉大社から勧請した。 社地は、伊賀の郡家が所在した郡の四方 神奈備の丘にあり、時の支配者伊賀臣が 祖と仰ぐ武伊賀都別命を守護神として祀った。 神社の起源は詳らかではないが、社殿の 創建は「天正十五年の棟札」によると、 延暦三年である。 当時の本殿は、天正九年(一五八一)伊賀の乱で 焼失し、その後猪田山出の小天狗清蔵が 再建を図り、慶長九年(一六〇四)に完成した。 現在の本殿は、籾山時代の粋を集めた華麗な 建造物として、昭和三十七年二月十四日 「三重県重要文化財」の指定をうけた。 −境内案内− |
