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赤山明神 |
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赤山明神
せきざんみょうじん/あかやまみょうじん
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せきざんみょうじん/あかやまみょうじん
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- 震丹(中国)の山神。天台宗の守護神。円仁(慈覚大師)が中国から勧請した延命富貴の神。
- 円仁は入唐中、求法の目的を成就することを願い、赤山法華院(中国山東省)の山神である泰山府君に、
帰朝後は禅院を建立することを誓った。円仁没後の仁和四年(888)に、弟子の安恵がその意志を継いで、
叡山の鎮守である東坂本の山王社に対して、西坂本の地に鎮守として勧請し祠堂を建立して赤山禅院と号した。
- 以来、延暦寺の別院として重きをなし、赤山権現に対する信仰も山王信仰のそれ同様に高まり、
やがて、寺門(園城寺)の新羅明神と対比される神となった。
- 懸寄神とも称し、疫病・厄除けの延命神として、近世にはさらに商売の富貴の神としても信仰された。
- 赤山明神は天にあっては輔星(福禄寿星)、地にあっては泰山府君。
漢代(紀元前二世紀ころ)には人の寿命を司ると信ぜられ、日本に伝わって延命の神あるいは冥府の閻魔大王とも習合させられた。
【 赤山明神:玄松子の祭神記 】