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葉山媛 |
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葉山媛
はやまひめ
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はやまひめ
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- 山背根子の娘で、摂津国広田神社の創祀者。
- 『日本書紀』神功皇后紀の香坂王・忍熊王の項に以下の記述がある。
- 神功皇后は忍熊王が軍を率いて待ち構えていると聞いて、武内宿禰に命ぜられ、皇子を抱いて迂回して南海から出て、紀伊水門に泊らせられた。
皇后の船はまっすぐに難波に向った。ところが船は海中でぐるぐる回って進まなかった。それで武庫の港に還って占われた。
- 天照大神が教えていわれるのに「わが荒魂を皇后の近くに置くのは良くない。広田国(摂津国広田神社の地)に置くのがよい」と。
そこで山背根子の女、葉山媛に祭らせた。
- また稚日女尊(天照大神の妹)が教えていわれるのに「自分は活田長峡国(摂津国生田神社)に居りたい」と。
そこで海上五十狭茅に祭らせた。
- また事代主命が教えていわれるのに「自分を長田国(摂津国長田神社の地)に祀るように」と。
そこで葉山媛の妹の長媛に祭らせた。
- また、表筒男・中筒男・底筒男の三神が教えていわれるのに「わが和魂を大津の渟名倉(ぬなくら)の長峡に居さしむべきである。そうすれば往来する船を見守ることもできる」と。
そこで神の教えのままに鎮座し頂いた。それで平穏に海をわたることができるようになった。
【 葉山媛:玄松子の祭神記 】