大鳥造の構造は、
平面が正方形で、正面・側面とも二間、妻入りで、
大社造と良く似ている。
大社造との外観の違いは、
入口が中央に配置された事である。
住吉造も正面入口が中央にあり、大鳥造と同じである。
ただし、
住吉造の側面は
四間で、大鳥造の倍になっている。
大社造との内部構造の違いは、中央に仕切りが設けられ、板扉があり、
内陣・外陣に二分されている事。
これも、住吉造と同様である。
つまり、
大鳥造は、大社造と住吉造の中間に位置すると考えられる。
大阪府堺市、大鳥神社本殿の形式である。