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【鳥居】 『鳥居の研究』根岸栄隆による分類 第七分類:特殊系 |
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神明系、明神系、両部系に関わらず独特な形状を持つ特殊系。
当ページの分類は、昭和十八年発行の根岸栄隆著『鳥居の研究』をもとに作成したが、六十年以上経過しているので、 現在存在しないものも多数ある。
また、根岸栄隆の個人的研究による分類であり、一般的な分類と異なる点もある。
当ページの分類は、昭和十八年発行の根岸栄隆著『鳥居の研究』をもとに作成したが、六十年以上経過しているので、 現在存在しないものも多数ある。
また、根岸栄隆の個人的研究による分類であり、一般的な分類と異なる点もある。
【肥前鳥居】 ・筥崎宮に代表される鳥居で、筥崎鳥居とも言うが、肥前地方に多く分布しているため肥前鳥居という。 ・明神鳥居の一種だが、島木が痕跡程度しか存在しないか笠木と一体で、笠木の両端が跳ね上がった形。 ・筥崎鳥居は通常の肥前鳥居と比較して柱が太いのが特徴。 | 筥崎宮 |
【鳥衾鳥居】 ・備後の沼名前神社の二之鳥居で、肥前鳥居の変形。 ・笠木の鼻(両端)の上から一種の鳥衾形が付き出している。 ・鳥衾(とりぶすま)とは鬼瓦などに鳥がとまって糞をしないようにしたもの。 ・鳥衾鳥居同等、笠木の上に付属物がある鳥居として、笠木の上に笠木がある越前鳥居がある。 | 沼名前神社 |
【唐破風鳥居】 ・笠木、島木の中央部が唐破風形に湾曲している鳥居。 | 京都御所外苑厳島神社 |
【茨鳥居】 ・唐破風鳥居の一種で、笠木中央部に茨風の尖りを付けたもの。 ・つまり、笠木と島木の中央が 「{」の形になっている。 ・品川浜川来福寺にあるらしい。 | 探索中 |
【斗組鳥居】 ・柱頭と貫の下に斗組のある鳥居。 ・葛飾北斎の『北斎漫画』に記載されているが典拠は不明。 | 葛飾北斎『北斎漫画』記載 |
【平安鳥居】 ・奈良春日形の特徴を備え、藁座風の根包みと薄い台輪がある。 ・修理のために柱下部に扉があり、笠木上部に明かり取り窓があるらしい。 | 平安神宮 |
【群山鳥居】 ・朝鮮群山神社にあった鳥居。 ・伊勢形神明の変形で、笠木の両端は垂直に切られ、上に増しがあるため全体に上に反った形。 | 探索中 |
【陶製鳥居】 ・陶製の鳥居。 ・佐賀県陶山神社にある。長崎県諫早神社にもある(あった)らしいが未確認。 | 探索中 |
【 鳥居:『鳥居の研究』根岸栄隆による分類 第七分類:特殊系 】