[HOME] > [祭神記] > | |
鬼子母神 |
|
鬼子母神
きしぼじん 別名 詞利帝母:かりていも …… |
- 出産・育児の神。
- サンスクリット語の梵名をハーリーティーといい、「詞梨帝」はその音写。「詞利底」とも書く。別名、鬼子母神。
- 元来、鬼神・般闍迦の妻で500人あるいは1万人の子供を持っていたとされ、他人の幼児を捕らえて食う鬼女であった。
- 仏が彼女が一番可愛がっていた末子を隠して、子を失う母親の苦しみを悟らせ、
以後改心して安産と子供を守護する善神になった。
- 像の形は、天女形で左手で懐中の幼子を抱き、右手で吉祥果(ザクロ)をとって宝宣台に坐して右足を踏み下げるものが有名。
- 前世の彼女はごく普通の女性で、平凡に結婚していた。しかし懐妊しているときに、徹夜で踊ったりして流産してしまう。
その罪業を負ったことから、生まれ変わったときに鬼女となった。
- ところが前世で彼女は、徳の高い人に500個のザクロを献上したことがあった。
それが唯一の功徳となって、鬼女と生まれてからも500人の子を授かったという。
また、多産、豊穣のシンボルともいう。
- 『法華経』では、「法華経を読誦し受持する者を擁護せんと欲す」との誓願を立てており、
日蓮宗においては『法華経』の守護神として、また現世利益の神として信仰されている。
【 鬼子母神:玄松子の祭神記 】