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全國総社 全国惣社 |
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各所の神社に奉斎する祭神を、一箇所に勧請し合
祭した神社の称。惣社とも書く。
一般には一国の総社を指していうが、一
郡・一郷の総社、寺院の総社、私人宅の総社などの例もある。各国総社
の起源については諸説があるが、平安中期から末期にあると推定され、
国司が関与した管内諸社の神霊を、国府に近い便宜の場所に勧請し、奉
幣・参詣の簡便をはかったものといわれている。『白山之記』によれば、
加賀国司の使が毎月朔日に一ノ宮白山社・二ノ宮菅生石部社など国内八
社を巡拝していたが、その煩らいを廃するため、国衙に接する一所に合
祀し、府南総社と名づけたとある。なお武蔵国総社大国魂神社祠官・猿
渡容盛(明治十七年七十四歳歿)の『諸国総社誌料』は、未定稿ではある
が国別に資料を揚げ考証を加えている。
−『神社辞典』−
【 全國総社 】