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平安時代から中世にかけて行われた社格の一
種。今昔物語(十世紀)に、周防国の一宮玉祖大明神のことが見えるの
が文献上の初見であるが、伯耆国の倭文神社旧境内から発見された康和
五年(一一〇三)在銘の経筒に一宮大明神と見えている。
一宮は、恐らく
平安初期にその実が備わり、同中期から鎌倉初期までに逐次整った制と
考えられる。それは朝廷または国司が特に指定したというものではなく、
諸国において由緒の深い神社、または信仰の篤い神社が勢力を有するに
至って、おのずから神社の階級的序列が生じ、その首位にあるものが一
宮とせられ、そのことが公認せられるに至ったもののようである。延喜
式(十世紀)には、一宮の名こそないが、祭祀・神階などの点で、他社
にまさって有力な神社とせられるものが明らかに見られるので、それら
の最上位のものが一宮とせられ、以下、二宮・三宮・四宮等などの順位
を附けて行ったもののようである。そして時代の変遷とともに、中に
は、一宮が甲社から乙社に移ったものもある。例えば、筑前で住吉神社
が衰えて筥崎宮がこれに代わり、越中国の気多と高瀬とが一宮たることを
争ったようなのがこれである。なお、一宮の称は、国についてだけでな
く、一郷での、あるいは一社内各神殿での一宮ないし二宮などという称
も行われた。
−『神社辞典 』−
- 東海道
- 伊賀國
- 伊勢國
- 一宮
- 椿大神社
三重県鈴鹿市山本町御旅1871 - 都波岐神社・奈加等神社
三重県鈴鹿市一宮町1811
- 椿大神社
- 二宮
- 多度神社
三重県桑名市多度町多度1681
- 多度神社
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千葉県長生郡一宮町一宮3048
- 玉前神社
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千葉県茂原市本納738
- 橘樹神社
- 三宮
- 三之宮神社
千葉県長生郡睦沢町北山田字宮ノ台360
- 三之宮神社
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岐阜県高山市一之宮町石原5323
- 水無神社
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岐阜県下呂市萩原町上呂2345-1
- 久津八幡宮
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- 一宮
- 鳥海山大物忌神社
山形県飽海郡遊佐町吹浦字西楯 - 鳥海山大物忌神社吹浦口之宮
山形県飽海郡遊佐町大字吹浦字布倉1 - 鳥海山大物忌神社蕨岡口之宮
山形県飽海郡遊佐町大字上蕨岡字松ヶ岡51
- 鳥海山大物忌神社
- 二宮
- 城輪神社
山形県酒田市城輪字表物忌35
- 城輪神社
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- 小物忌神社
山形県酒田市山楯字三之宮48
- 小物忌神社
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- 伊豫國
- 一宮
- 大山祇神社
愛媛県今治市大三島町宮浦
- 大山祇神社
- 一宮
- 土佐國
出典:
神道事典
日本「神社」総覧
全国一の宮の会
式内社調査報告
中世諸国一宮制の基礎的研究
神社由緒
山口県神社誌
明治神社誌料
全国神社名鑑
兵庫県神社誌
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