[HOME] > [神社記憶] > [関東地方] > |
|
二荒山神社
ふたらさんじんじゃ
栃木県日光市山内2307
|
|||
式内社 下野國河内郡 二荒山神社 名神大 |
栃木県日光山内にある。東照宮の西隣。
119号線から参道を北へ。
あるいは東照宮から上新道を歩いて境内へ。
上の写真は、東照宮側の上新道から見た社殿。
境内も広いが、その神域は、男体山をはじめ、
女峰山・赤薙山・太郎山・大真名子山・子真名子山・前白根・奥白根の
八峰を含み、広大。伊勢の神宮についで、日本で二番目なのだそうだ。
南向きの朱塗り社殿が、冬の朝の日を浴びていた。
男体山を御神体とする、当社の縁起は、
勝道上人が神護景雲元年(767)、
現・別宮本宮神社の地に創建。
後、嘉祥3年(850)、今の東照宮の側に遷座。
さらに、建保3年(1215)、現在の場所に移動した。
別宮滝尾神社と合わせて、日光三社権現という。
二荒(フタラ、あるいはニコウ)の名義には諸説あるようで、
『式内社調査報告』には以下の説が紹介されている。
(1) | 二神示現説…男女対の神の現れ。二神のあらわれ。 |
(2) | 補陀落山説…観音浄土を表す、補陀落(ふだらく)山の転化。 |
(3) | 布多郷説…男体山一帯を、和名抄の布多郷にあてたもの。 |
(4) | 二季暴風説…年2回の暴風。 |
(5) | アイヌ語源説…アイヌで熊笹を意味するフトラの転化。 |
(6) | 土子説…マタギの地名「根子(ネゴ)」が土着後「土子(ニコ)」となった。 |
(7) | 荒風現象説…二季に渡る「男体颪」と「日光雷」。 |
(8) | 荒神説…二荒は、太荒であり、荒神の意味。 |
(9) | 安羅説…日本府のあった安羅の音から、荒々となり、二荒と変化。 |
社殿左に、神苑があり、入場料を払って参拝する。
狭い敷地の中には、重要文化財の建物などが並んでいる。
まるで展覧会のような感じ。
東照宮の参拝を終え、上新道を歩いて境内へ入ると、
朝日を受けて本殿が輝いていた。
外の雪はすでに消えているのに、
境内には白雪が残り、朱の拝殿もなかなか美しい。
東照宮側参道、上新道 | 上新道、神門 | 上新道鳥居 |
表参道の鳥居 | 表参道神門 | 神門脇に御神木 |
境内 |
拝殿 | 社殿 |
本殿 |
神楽殿 | 神輿舎 |
社殿の左に神苑がある。
神苑に入ると、本殿も近くから鑑賞可能。
本殿の前に、化灯篭がある。
神苑の奥に、二荒霊泉がある。
本社背後の恒霊山中の洞窟から湧き出る「薬師の霊水」と、
滝尾神社のある天狗沢のほとりに湧く「酒の泉」を
境内まで引き入れたもの。
大国殿 | 朋友神社 |
日枝神社 | 円石 | 二荒霊泉 |
滝尾社遥拝所 | 二荒霊泉 |
男体山頂標高二、四八四米に奥の宮・中禅寺湖畔に中宮祠 そしてこの山内の神域に本社が鎮座する。
−境内案内板− |
【 二荒山神社 (日光) 】