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兜神社
かぶとじんじゃ
東京都中央区日本橋兜町1−12
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東京都中央区にある。
首都高速都心環状線の江戸橋ジャンクションの下、
東京証券所の近くに小さな境内がある。
境内入口は南西向きで、川を背にして鎮座。
境内入口には扉があり、丸に兜の紋が刻まれている。
参拝当日(2011年3月10日)は、社殿の塗り替え工事中で
社殿の周りには足場が組まれ、白いシートで覆われていた。
鳥居の右手に「兜神社」と刻まれた社号標があり
左手に手水鉢。その兜の文字が面白かったので
当社の神紋として掲載してみた。
本当の社紋は、扉にある丸に兜かもしれないが。
明治十一年の創祀。
東京株式取引所(東京証券取引所の前身)が設けられるにあたり、
明治十一年五月に取引所関係者一同の信仰の象徴
および鎮守として造営された。
ただし、当地には江戸時代から兜塚と称する塚があったらしく、
境内に安置されている兜岩は、前九年の役の時、
源義家東征のおりにこの岩に兜を懸けて戦勝祈願したと伝えられ、
兜町という地名の由来となっており、
創建以前から、何らかの祭祀の対象となっていたと思われる。
一説には藤原秀郷(俵藤太)が平将門の兜を埋めた場所だとも。
であれば、兜岩は将門の霊を押さえる 意味があったのかもしれない。
境内 | 塗装作業中だった |
手水鉢 | 社号標 |
これが兜岩か? |
加門七海の著書『将門は神になれたか』(文庫版は『平将門魔方陣』)には、
当社などの江戸における平将門ゆかりの神社が、
一種の魔方陣として配置されているのでは、と記されており興味深い。
雑記帳『平将門魔方陣 「将門は神になれたか」』参照。
それによると将門首塚や当社兜神社など、将門の頭部に関する神社が東部に配置された
北斗七星を形作っているとか。
【 兜神社 (中央区) 】