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小祝神社
おぼりじんじゃ
群馬県高崎市冷水町字川窪
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群馬県高崎市にある。
高崎駅の北10Kmほどの冷水町に鎮座。
25号線を北上し、染谷川を越えて西へ200mほど入り南下すると
染谷川を渡る橋の手前、東側に境内、というか石祠がある。
橋の西側には、綺麗に整備された「おぼりの森公園」があり、
数台だが駐車スペースもある。
この「おぼり」の名は当社社号の「小祝」と書くのだろう。
『式内社調査報告』には、
「冷水町字川窪」「染谷川左岸低地」にあると記されていたので、
この「おぼりの森公園」にあるものと思い込み、
公園の周囲や、川沿いの小道を歩いて探してみたが見当たらず、
公園の北にある大日堂の周囲を探し、
最後に、道路の東側を見ると石祠があった。
雑草の茂った低地に石祠があり、
石祠の前面左側に「小祝神」、
右側には「妙見堂乳母神」と刻まれていた。
創祀年代は不詳。
『式内社調査報告』の式内社・小祝神社の項によると、
上野国神名帳に、「小祝」と称される神社が三社あり、
一つは「従一位小祝大明神」で、高崎市石原町鎮座の式内社・小祝神社。
一つは、「従三位息災寺小祝明神」とある社で、息災寺(現在の妙見寺)の鎮守神。
最後の一つが、「従四位上小祝明神」とある、当社であるという。
妙見寺の由緒書によると、花園星神記に
和銅七年秋、上野大掾忠明という人が妙見寺に来て一宿、
夜半目覚めて庭に出ると乾(北西)の方に光明が立ちのぼった。
不思議に思って侍臣を遣して調べると冷水村の小祝池からと判った。
そこで水底をさぐらせると、目が赤く首の白い不思議な亀を得た。
忠明は早速、時の帝に献じたところ大変喜ばれ
和銅七年九月二日、年号を霊亀と改めたという
この小祝池が、当社社前の湧水池であるという。
が、参拝時に、池の存在に気付かなかった。
雑草が茂っているだけに見えたので、写真も撮っていない。
道路の反対にある公園は最近整備されて綺麗になっているいるのに、
どうしてこちら側は史跡として整備しないのだろうか、
と、地図を良く見ると、当社石祠のあたりだけが冷水町で、
公園は棟高町となっており、行政区分が違うようだ。
境内 |
石祠 | 小祝神と刻まれている |
おぼりの森公園 |