[HOME] > [神社記憶] > [関東地方] > |
|
小舟神社
こぶねじんじゃ
群馬県富岡市富岡928
|
||
旧村社 |
群馬県富岡市にある。
上信電鉄上信線の東富岡駅の南500mほどの富岡に鎮座。
254号線から南へ2本入った東西に走る道路に面して
北向きに境内入口があり、「貫前神社境外攝社 舊祓戸 小舟神社」と
刻まれた社号標が立っている。
境内に入ると赤い鳥居が立っており、
鳥居扁額には「正一位小舟大明神」とある。
参拝は、晩秋の十一月の午後。
境内の木々は紅葉し、地面には枯れ葉が散って美しい。
鳥居をくぐると左手に境内社の八坂神社と手水舎。
参道脇に石灯籠が並び、右手には夫婦杉。
参道を進んで、右にまがると社殿がある。よって社殿の向きは東向き。
参拝者は西を向いて参拝することになるが、
これは当社の西に鎮座する、貫前神社を遥拝しているようでもあり
さらに西に聳える荒船山を遥拝しているようでもあるのが面白い。
拝殿の扁額には「小舟神社」とあり賽銭箱には三つ巴紋。
拝殿後方の本殿は覆屋の中にあるが
拝殿の扉から覗くと、奥に本殿を見ることができる。
その本殿の前、通常は社号や祭神名が掲げられている位置に
以下の合祀社の名前が記されていた。
稲荷神社、三峰神社、鷺神社、雷電神社、神明宮。
社伝によると白鳳七年の創祀。
『上野国神名帳』に「従五位 小舩明神」とある古社。
以前はもっと東、高田川と鏑川の合流点に近い場所に鎮座しており、
入口の社号標にある通り、もとは上野国一之宮貫前神社の境外摂社で、
貫前神社の祓戸とされていた神社。
これは、川から小舟で参拝するイメージや、
貫前神社参拝前に、小舟で川に入って禊をするイメージを想起させて面白い。
『日本の神々』によると、
当社と、西方にある一之宮貫前神社、さらに西方の荒船山(荒船神社)を結ぶ
東西のライン、荒船−貫前−小舟が女神の系譜にあるらしい。
入口は北向きなのに、当社社殿が西を背にしていく鎮座しているのはそういうことか。
境内は南北に長く、ちょうど中央附近に拝殿があるが
境内の南奥に三間社の祠に境内社が祀られている。
左から、白山神社、菅原神社、諏訪神社。
西に傾いた秋の日射しが射し込んで、境内は影で斑になっており
写真としては失敗。
境内奥にある立派な御神木の写真も真黒だ。
境内 |
八坂神社 | 夫婦杉 |
社殿 |
拝殿 | 拝殿扁額 |
本殿覆屋 | 拝殿奥に本殿 |
境内奥から |
白山・菅原・諏訪 | 御神木 |
小舟神社御祭神と由緒 御祭神 経津主神(ふつぬしのかみ) 由緒 富岡市瀬下、原、小沢の氏 神で白鳳七年寅三月十五日(一 千三百年前)鎮祭せられ五穀 豊穣、職業繁栄、家内安全、住 民守護の祖神と仰がれてきました 従って代々の国司、武将等当社を 篤く崇敬せられ三代将軍徳川家 光公より社領二十石の朱印を寄進せらる 祭典日 一月一日新年祭 十一月十五日に近い日曜日 七五三祭 二月十七日祈年祭 十一月二十三日新嘗祭 十月十五日例大祭 十二月三十一日除夜祭 −境内由緒− |