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瀧尾神社
たきのおじんじゃ
栃木県日光市山内
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日光二荒山神社別宮 |
宇都宮方面から、日光へ向かう119号線を突き当たり神橋で右折。
稲荷川沿いの狭い道を2Km近く上った場所にある。
境内入口には、天狗沢にかかる高さ10mの白糸の滝があるのだが、
この季節、水が枯れていたので、写真は割愛。
この滝で、弘法大師が修行したという。
世々を経て 結ぶ契りの 末なれや この滝尾の たきの白糸
『廻国雑記』 道興准后
弘仁11年(820)弘法大師により創建。
神体山・女峰山(2483m)を遥拝する神社。
以前は、「女体中宮」と称されて、
本宮、新宮(二荒山神社)とともに日光三社と呼ばれていた。
社殿後方に、女峰山を遥拝する三本杉がある。
昔の三本杉は、右が1699年、中央が1747年の静かな夜半に、
左が1749年、雨の夜半に倒れてしまい、
現在の三本杉は樹齢300年ほど。
小川にかかる小橋を渡って、参道の石段を上ると、
額束に穴のあいた、運試しの鳥居がある。
その穴に、小石を3つ投げ、いくつ通過したかで運を試すという。
参道の右には、影向石(ようごういし)。
影向とは神仏が仮の姿で出現すること。
弘法大師が弘仁11年(820)、この地で修行していた時、
奥の大岩のあたりに、美しい女神の姿で現れたという。
運試しの鳥居 | 影向石 |
赤い楼門のすぐ奥に社殿がある。
あまりに近すぎるような気がしたが、
説明を読むと、江戸時代に移転されたらしい。
楼門 |
本殿 | 拝殿 |
境内の左手奥に、子種石。安産に霊験があるらしい。
子種石 | |
社殿の後方にある無念橋。俗称、願い橋。
三本杉を通して、神体山「女峰山」遥拝のための禊の橋。
が、いつの頃からか、自分の歳の歩数で渡ると、
女峰山山頂奥宮まで登ったことになり、願いが叶うと言われるようになった。
そして、滝尾稲荷神社。弘法大師により滝尾神社とともに創建。
昔、滝尾上人がお供えを忘れた時、稲荷の神が化けて出て、催促したという。
瀧尾高徳水神社は、丹生川上神社の分霊を勧請した神社。
昭和五十二年、高徳に創建されたが、県道拡幅のため平成十年に遷座。
開運の神として崇敬されている。
無念橋 |
滝尾稲荷神社 | 三本杉 左の一本が陰になってしまった | 瀧尾高徳水神社 |
滝尾神社 (重要文化財)
日光二荒山神社の別宮。本宮、新宮
(現在の二荒山神社)とともに日光三社
権現の一つである。女峰山の女神、田心姫命を祀る。弘仁十一年(八二〇)弘法大師が創建 したと伝えられる。明治四年の神仏分離 までは楼門に大師の筆といわれる「女体 中宮」の額が掲げられ、仁王像が安置さ れていたという。正保三年(一六四六) の建立。四月の弥生祭の時には、二荒山 神社から滝尾の神輿が渡御する。 −案内板− |