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泉神社
いずみじんじゃ
茨城県日立市水木町2−22−1
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式内社 常陸國久慈郡 天速玉姫命神社 |
茨城県日立市にある。
日立電鉄水木駅の南1Kmほどの泉が森に鎮座。
白い鳥居から参道が続き、社殿がある。
社殿のある境内から下を見ると、青く透明な泉。
降りてみると、水底から湧いているのがよくわかる。
非常に透明で、薄いブルーで感動的。
鯉が泳いでいたが、湧き出ている場所の上には少ないようだ。
昔は、もっと湧水量が多かったようだが、
いつまでも、このまま保存しておいて欲しいと、心底思った。
社伝によれば、崇神天皇の御代の創建。
一説には、天武天皇2年とする。
上古、霊玉がこの地に降臨し、霊水が湧いて泉となった。
泉から流れる川を、泉川といい、その森を泉山といった。
宝珠を神体とし、霊玉の神霊を天速玉姫命として祀ったのが当社の起源。
『常陸国風土記』にある、「密筑の里の大井」が、当地・泉が森であるという。
祭神の天速玉姫命を速玉男命とする説がある。
速玉男命は、伊弉諾尊が黄泉から脱出する時に出現した神だが
同時に出現した神の名は、泉津事解之男。
泉という当社の名前とは関係はないと思うが、面白い。
神紋は、葵紋。
参道には三峯神社、泉の中には弁財天(厳島社)。
拝殿右に、稲荷・豊稔・富士・鷺森神社が鎮座。
境内入口の鳥居 | 参道の鳥居と社殿 | 御神木 |
境内 |
拝殿 | 本殿 |
三峯神社 | 鷺森、富士、豊稔、稲荷 |
境内下に泉が湧いている | 泉の中に弁財天 | 弁財天 |
弁財天 |
水底からボコボコと湧いている水が、メッチャ透明 |
茨城県指定文化財 指定年月日 昭和四十四年十二月一日 史跡 泉が森
泉が森は、この清い泉と泉神社の神域とふ
くむ総称で緑樹の美しい歴史的に価値の高い
森です。常陸国風土記には「密筑の大井」と
して人びとの憩いの場であったことが記され
ており、また、嬥歌の場所としても有名であ
ったようです。泉神社は、天速玉姫命を祀る延喜式内社で 日立地方では最も古い神社です。鎌倉・室町 時代から多くの武将が祈願に訪れたといわれ ております。 江戸時代には、常北十景のひとつに加えら れており、現在も茨城百景として名勝地にも なっております。 泉の近くにインドの河の精を神格化したと いう弁財天が祀られてあります。 −境内案内板より− 泉神社由来
崇神天皇の御宇四十九年、久自国造、船瀬宿禰の奉請で、大臣伊香色雄命勅命を奉じて此に鎮祭りしたと伝ふ。古くは天速玉姫命神社と云ふ。祭神天速玉姫命は天棚機姫命の女で、天太玉命の后神、天比理刀咩命とも云ふ。常陸風土記に蜜筑里の大井の、又常陸二十八社号に泉川、霊玉を以て神体とすとあり。霊妙なる浄泉が湧き神域を泉ケ森、泉山流れを泉川と呼ぶ。三代実録「貞観八年五月二十七日庚午常陸国正六位上天之速玉神に従五位下を授く、十六年十二月二十九日癸未従五位下天之速玉神に従五位上を授く」延喜式内小社、久慈郡七座の一、享禄三年九月佐竹義篤社殿造営、社号を泉大明神と云ふ。この時青山次郎延久神馬を奉ぐ。(棟札)−『平成祭データ』− |
【 泉神社 (日立市) 】