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椋神社
むくじんじゃ
埼玉県秩父郡皆野町野巻363
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埼玉県秩父郡皆野町にある。
秩父鉄道・皆野駅の西3Kmの野巻に鎮座。
赤平川に沿って、37号線を西へ進み、
少し北へ入った場所。
車で来ると、当社の裏側へ回り込む形になるので、
車を止めて、表に回って参拝開始。
階段を登ると、階段上に鳥居。
狛犬に狐を用いているようだが、一時稲荷社だったのかもしれない。
境内では、親子で雑草刈りの最中だった。
当社を管理している方だろうか。
地方の小社は、こういった人の手によって維持されているのだ。
ということで、邪魔にならないように気配を消して参拝。
鎮座地の野巻は、昔は野牧であったといい、
秩父より牧の駒を奉った地であるという。
つまり、古代において、牧として開けた地。
当社は、椋宮明神とも称した古社。
当社の小字も、椋宮(くらのみや)という。
とすると、牧場の守護神で、鞍の宮が本来の姿かもしれない。
現在の祭神は、猿田彦大神。
明治四十年に、周辺の十社を合祀した。
当社の崇敬は、区域外にも強く、
久長地区の鈴ヶ森には当社の遥拝所があるという。
川の氾濫などで当社へ参詣できない時は、
その森の松の木に鈴をかけ、これを振って祈ったところから
鈴ヶ森と呼ばれているという。
また、氏子の間で、子どもが虚弱な場合、
宮司に頼んで、戸籍上とは違う名前を付けてもらい
神の子としてもらう習慣があるという。
その子が成人するまでは、公以外では、その名を用いるという。
社殿の左手に、境内社が並んでいる。
詳細はわからないが、金山社・稲荷社・山神社・諏訪社などがあるようだ。
さらに、左側に石祠が並んでいるが、こちらは不明。
社殿の右手には、立派な陽石が立っている。
社殿の屋根には、桐の紋が付けられていた。
中には素人の手造りとわかる紋も見られ、
黄色のペンキで塗られた紋が、良い雰囲気。
境内入口 | 社殿 |
境内 |
境内社 | 本殿 |
狛狐 | 境内の陽石 | 狛狐 |