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胎安神社
たやすじんじゃ
茨城県かすみがうら市西野寺433
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式内社 常陸國茨城郡 夷針神社 |
茨城県かすみがうら市(旧千代田町)にある。
千代田石岡I,C,の東2Kmほどの西野寺に鎮座。
JR石岡駅からは、南西に3Km。
恋瀬橋を渡ってすぐに左へ左折して、
2Kmほど走ると、南向きの鳥居がある。
石岡から来ると、逆向きなのでちょっと注意しないと見逃すかも。
鳥居をくぐり、カーブに沿って少し進むと、行止りになるので、
左へ曲がると、境内があり、神門の前に到着する。
神門の前、道路の反対側に、未舗装の参道があるので、
参道を逆方向に歩いてみた。
枯葉に覆われた、木立の参道は良い雰囲気。
100mほど進むと、草木の中に小道が続いており、
さらに参道は続いていた。
実際には、神門の前まで車で行けるので、
多分、この参道は普段は使われていないのだろうが、
歩きやすい参道で、気持ちが良いので、
神事の時には使われているのかもしれないなぁ。
で、境内に戻り、神門をくぐると、正面に社殿がある。
創祀年代は不詳。
社伝によると、京都・梅宮大社から分霊を勧請した、
国内唯一の胎内安全の神。
八幡太郎(源)義家が奥州征伐の途上、
内室の為に胎内安全安産を祈願され、
嫡男出産の日を祭日と定められて、参拝したといい、
源氏の代表紋である笹竜胆の使用を許されたらしい。
社殿には、笹竜胆の紋が付けられていた。
近くにある子安神社にも、同じ紋が付けられていた。
ひょっとすると、当地の領主(本堂氏)の紋を
使用しているのかもしれないが、伝承では義家に由来する。
境内の左手には、境内社が一つあり、
以下の神々が祀られている。
厳島社・天満宮・天照皇大神宮・稲荷社・道祖社。
その祠の後ろに、多くの石祠が並べられている。
参道 | まだまだ参道 | やっと神門 |
神門 | 境内社 |
本殿の彫刻 |
本殿 | 拝殿 |
胎安神社
胎安神社は木花咲耶姫を祭神とする山城国梅宮神宮の御分霊を奉遷した国内唯一の霊験あらたかな神社で、胎内安全の神、安産子育の神、美を招く神、子に恵まれる神、良縁を得る神、子孫長久繁栄の神、御婦人一生の運命を定める神として尊祟されて居ります。彼の八幡太郎義家が奥州征伐の途上、御内室の為に胎内安全安産を祈願され、御嫡男出産の日を祭日と定められて、御参拝されました外、笹林棠の紋章を用ふる事を許されました。又、旧領主本堂公は祖先以来御内室御妊娠の時は代参を立てるの外、年々例祭日には必ず参拝され、その子女の麗はしい成長を祈念されました。今なほ「胎安講」「児安講」として各地で婦人集会が盛に行はれ、その信仰の根元となつて居る事もうなづける事と信じます。 −『平成祭データ』− |