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大麻比古神社
おおあさひこじんじゃ
徳島県鳴門市大麻町板東広塚13
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式内社 阿波國板野郡 大麻比古神社 名神大 |
徳島県鳴門市、標高538mの大麻山の南麓に鎮座。
赤い大鳥居から、1Kmほどの参道が北に延びた場所。
あいにく、参拝時には、社前の川にかかる祓川橋参道の工事中で、
駐車場から回り込んでの参拝となった。
駐車場から北の大麻山がよく見える。
当初、山頂の奥宮へも行く予定だったのだが、暑くて断念。
境内に「マムシに注意」という注意書きがあり、
びびったというのも、理由の一つ。
社伝では、神武天皇の御代、阿波国に麻楮の種を播殖し、
開拓した天太玉命の孫・天富命が、守護神として
天太玉命を祀ったことにはじまる。
ただし、明治以前は、阿波忌部の祖・天日鷲命を祭神としていた。
板野郡は、粟凡直の勢力が大きく、
当社も粟凡直によって古代に祭祀されたものと思われる。
境内に入り、階段を上ると、目の前に御神木の楠がある。
樹齢千余年といわれる大木が、参拝客を迎える。
神木の楠 樹齢千年 |
境内周囲は、鬱蒼とした森で、県指定自然公園となっている。
社殿は、板東川・おとけ川に挟まれた、舌状河成段丘上に位置しており、
板東扇状地の扇頂にある。
阿波国でも、もっとも早く開けた場所で、古墳も多い。
霊山寺あたりから北上し、赤い大鳥居をくぐって、
長い松林の参道を進む。
祓川橋(参拝時工事中)の奥が、広い境内だ。
参道の大鳥居 | 工事中の祓川橋 | 境内 |
社殿の周囲は散策できるようになっていて、
境内社も並んでいる。
林の中のマムシに注意という注意書きが目に付く。
夏場は、林の中に足を踏み入れないように注意。
広い境内 | 境内社殿 |
拝殿 | 拝殿 |
本殿 |
大麻山山頂に奥宮があり、境内から奥宮へ続く道があるが、
今回は登らず、境内の遥拝所で済ましてしまった。
大麻山 |
奥宮への入口 | 境内にある遥拝所 | 境内の注意書き |
境内社が参道や社殿後方にある。
中宮社の社殿は、伊勢の神宮外宮の古材を用いて造営されたもの。
祭神は記されていなかったが、多分、豊受大神なのだろう。
西宮社 天照皇大神 | 豊受社 豊受大神 | 山神社 大山祇神 | 中宮社 豊受大神 |
由 緒 神武天皇の御代、天太玉命の御孫天富命勅命を奉じて洽く肥沃の地を 求め、阿波国に到りまして、麻楮の種を播殖し、麻布木綿を製して殖産興業 の基を開き、国利民福を進め給い、その守護神として太祖天太玉命を此の地 に斎き祀る。大麻比古神社は、太祖天太玉命と猿田彦大神の御神徳を 称えて奉った御社名と伝えられる。 猿田彦大神は、昔大麻山の峯に鎮まり坐しが後世に至り、本社に合せ祀ると 伝えられる。延喜の制名神大社に列し、阿波国一宮と称え、阿波、淡路両国 の総産土神として崇め奉る。清和天皇貞観元年従五位上を授け奉り、 順次進階して中御門天皇享保四年正一位に進み給う。斯く朝廷の崇敬厚く、 又代々の国司領主の尊崇深く、神田山林を寄進、藩費を以って社殿の造営 を行い、年々祭費を奉らる。明治六年国幣中社に列す。 明治十三年国費をもって本殿以下の造営が行われた。現在の祝詞殿、内拝殿、 外拝殿は昭和四十五年氏子崇敬者の寄進によって造営された。 大麻比古神社は、古来方除、厄除、交通安全の神として霊験を授け給い 県内外の氏子崇敬者から「大麻さま」「大麻さん」「大麻はん」と親しみを こめた御名で崇められ、厚い信仰が寄せられている。 祭礼及び特殊神事
−境内案内より− |