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朝立彦神社
あさだちひこじんじゃ
徳島県徳島市飯谷町小竹101
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徳島市にある。
JR徳島駅から55号線を南下し、勝浦川を渡って右折。
勝浦川に沿って、さらに6Kmほど南下。
飯谷の郵便局あたりで、西の小道に入り、勝浦川を渡る。
そこから、ウネウネとした小道を、1Kmほど上ると道路は行止り。
そこから徒歩で10分程度、山道を歩くと、
尾根の上にある境内に到着する。
境内入口正面に社殿。
境内左手(東側)には展望場があり、
右手から社殿の裏へ出ると、石灰岩の崖に出る。
その岩に、小さな水溜りがある。
「お亀の池」と呼ばれる小さなものだが、
年中水が涸れることがなく、祈雨の祭祀が行われていたという。
当社の創建は不詳。
祭神は現在、豊玉毘古命となっているが、
式内・阿佐多知比古神社であるなら、阿佐多知比古であるはず。
『徴古雑抄』では、大国主命六世孫の阿田賀多須命。
伴信友の『神名帳考證』では、和多津見豊玉彦命。
これは、水の涸れない「お亀の池」が、
満潮時には水が外に溢れるという伝承から、
海神の宿る岩と考えられたものらしい。
また、「お亀」は、靇(オカミ)であり、龍神とする説も。
この森に人が立ち入ると、黒雲が起こり、雷が鳴り、山河を轟かす風雨になるという。
夕立は、夕方のにわか雨だが、朝立は、早朝の雨。
よって、阿佐多知比古神社という、などという説もある。
境内案内では、『阿波志』に記述があると書かれていたが、
『式内社調査報告』では、『阿波志』ではなく『阿府志』とある。
神紋は不明だが、拝殿には一つ巴が付いていた。
珍しい紋なので、とりあえず掲載してみた。
早朝の参拝で、境内は暗かった。
かなりの手ぶれで、撮影は思ったように出来なかった。
「お亀の池」のある石灰岩の崖の展望は素晴らしい。
ただ、強風が吹くと、かなり慌てる。
参道の山道 |
鳥居 | 鳥居 |
社殿 |
社殿 | 社殿 |
お亀の池 |
朝立彦神社 旧村社
由緒 延喜式内小社。もと護王権現と称したが、明
治四年朝立彦神社と改称す。境内に「お亀の池」と称
する二尺余の岩穴があり、年中水が涸れない。この地
方の祈雨の神として霊験あらたかな社である。「阿波志」
には、「和多津見豊玉彦命を祭る。飯谷村に在り、俗に
権現と云う」とのべ、「寛保改神社帳」には「飯谷村護
王大権現 別当飯谷村醍醐寺」と記している。−境内案内− |
【 朝立彦神社 (徳島市) 】